3.資格取得後の修行と起業三原則

  1. さらに図表1に戻ってみましょう。下方に図表1を再掲載して図表4としました。今度は図中の左下をみてください。そこには、「起業三原則」が記載されています。


    【図表4】起業(コンサル)三原則 出典:國井技術士設計事務所(パクリ禁止)
  2. 図中の「雇用三原則」と「設計三原則」は前述で説明済みです。
    次に説明するのが、図中の左下に位置する「起業三原則」です。それは・・・

    ① ビジョンの確立
    ② ネットワーク
    ③ 営業力

    の以上3つです。
    ここで気が付きましたでしょうか?企業内有資格者では得られない3つの重要アイテムです。したがって、「定年退職後に起業」という人がいますが、なんて虫の良い話だと思いませんか?
  3. そして、起業したいのであれば、「起業三原則」をどれも強烈に貫いていなくてはなりません。
    起業後、おそらく3年間は飯が食えないかもしれません。そのときに必要なモノが、準備資金(余剰資金)であり、前述の『「起業三原則」をどれも強烈に貫く』となります。強烈な意思を有してくださいね。
  4. とくに技術者は、みみっちい起業企画が多すぎます。たとえば、中古のPC 、廉価版の3次元CAD、無料で集めた各種アプリ、本だけ読んで理解したつもりなどです。
    もう、二宮金次郎の時代ではありません。自分投資を惜しまないでください。



    技術者の有資格者によくみられるのが、「本だけ読んで一発で資格獲得」という人が少なくありません。よく調べるとその資格は、「名称独占資格」が多いです。資格というものは、やはり、医者や弁護士などの「業務独占資格」ではないでしょうか?


    本だけ読んで獲得した資格とは、本のお値段分しか価値がない資格です。それでは、本のお値段以上にしたい場合は、「起業三原則」を獲得できる「修行」をしてください。その修行も、また、本を読んで習得するのですか?
  5. 再び、設計三原則の「Pay for Performance」に関してですが、「F14.誰もスカウトしない日本人設計者」を読んでください。
    この記事を読んで何も思わない設計者に「Pay for Performance」を主張する権利はないと思います。
    さらに下記の書籍を入手してくだだい。数々の日本人設計者の信じられない数々の弱点を曝露しています



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    当事務所の書籍は全国の公立図書館に蔵書されています。ご活用ください。
  6. 以上、むずかしい課題をいくつも投げかけてきました。そこでお願いです。当事務所や私への非難をするエネルギーがあるならば、それを職場や会合でのディスカッションに代えていただきたく思います。
  7. 当事務所では、単なる設計者ではなく「設計職人」を熱血育成しています。よく指導することは、モデリングの設定です。モデリングとは模範の人物や先輩のことです。
    「模範の人がいません」と悩む人がいますが、そのときは「反面教師を探せ」と言います。あなたの周辺にいっぱいいますよね。

おつかれ様でした。また、お会いしましょう!