3.企業の副業推進はウソもある

  1. 3月、4月となると、就活の学生はピリピリしてきます。4月末には「5社連続全滅」の学生も出てきます。いくつかの企業案内を見ると・・・

    ① 福利厚生の充実化
    ② 海外留学可能
    ③ テレワーク推奨
    ④ 副業可

    などと記載されています。
  2. 前述の連続不採用の通知があった学生と面談しました。すると、企業の面接官が「最後に、当社に関する質問はありますか?」という昔からの定型質問があった、とのことです。その質問で、副業に関する質問を3つもしたというではありませんか?



    あれほど、注意するように指導していた私は愕然としました。「私の注意など、上の空だったのね?」と。
  3. ここで経営者の立場で考えてみましょう。
    その前に、本コラムの「資格取得と恋に落ちてはいけません!」では、資格取得の前に、資格取得の「What」と「How」の明確な意思がなければ、資格取得後は、無意味となってしまうアドバイスをしました。



  4. 具体的に言えば、・・・
    その資格を取得した後の目標を、貴方の大切な人に熱く語れますか?と皆様に問いかけました。就活も同じです。




    就活の試験官は、貴方に入社後の「What」と「How」の明確な意思があるか否かを探っているのです。そのとき、「副業」を質問してどうするの?ということになります。
  5. 経営者の本音は、副業などやっていないで、できれば24時間、自社のことを考えていてほしいのです。恋愛ドラマに出てくる、貴方を思う恋人の感情と同じですよね(笑)




    経営者とは、貴方と貴方の家族を、まともな生活が送れるよう責任をもって経営しているのです。その経営者が副業していても良いのですか?少なくとも、投資家から自社株を購入していただくよう、指名を受けるよう、日夜努力しているはずです。


  6. したがって、今でも、投資家の方々は「社長を見て株を買え!」と言っているわけです。