その2.復習のご案内:実務講座(書籍版)より

  1. 次に、セミナー当日、「教科書」と呼んでいた書籍「ついてきなぁ!設計心得の見える化『養成ギブス』」をご用意ください。



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  2. p15 :あなたの年齢から判断して、役職や技術コンピテンシーをマークします。たとえば、あなたの年齢が25歳ならば、一般的には入社3、4年後であり、職場では「先輩」と呼ばれていると思います。

    そのとき、表の一番右側の技術コンピテンシーは、「45ポイント」はほしいところです。コンピテンシーとは簡単に言えば学生時代の偏差値のことです。後ほど詳しく復習しましょう。


  3. p19:この図表は、セミナーや技術発表会や各種の会議における座席です。隣国の技術者は居室の前列を先を競って座ります。

    なぜなら、「業務指名制」だからです。「業務指名制」でない日本でもやる気のある技術者も前列に座ります。

    しかし、やる気のない日本人技術者は早くから居室に到着して後部両端席を先を争って座ります。そして、まる一日中が居眠り。これで「グレーバルで戦ろう!」などとはおかしな日本企業です。


  4. p30:これは重要です。かつての新入社員は勤務先から「即戦力」を求めらて、彼らも何の疑問を抱かずそれに応じていました。

    しかし、より一層複雑化した社会で新入社員に求められている素養は「コミュニケーション能力」に代わりました。それにいち早く気が付いてほしいと思います。





  5. p30:また、技術者の晩年に至っては「技術の頂点を極める」と豪語していたのは昭和初期の技術者達です。今や、技術者の頂点は「コミュニケーション能力」です。


  6. p145からp148:技術コンピテンシーを中心に、技術者の力量を示す単語が続出しています。とくに理解していただきたのがp145です。


  7. p149:すべてまとめた辞書がこれです。単語がわからなくなったら、常にこのページに戻るようにしてください。


  8. p153:それでは、あなたの実力を測定してみましょう。たったの15分間で終了する「自己診断テスト」の実施です。

    とくに新入社員はほぼ「0点」で愕然することでしょう。それは、日本の高専を除く工業高校、大学、大学院は学問を学ぶところであると各学校の先生方が主張しているので、残念ながら実務知識をテストしたその結果は、ほぼ「0点」は仕方のないことです。仕方がないことで諦めたり、何もしないことが問題なのです。

    一方、隣国の技術者は異なります。諦めたり、何もしないと「業務指名制」の指名が来ないことになります。したがって、一生懸命に勉強する訳です。





  9. p153 :ただし、この自己診断テストは機械系設計者版です。とてもではありませんが、当事務所で貴社の全部門用の自己診断テストの無償提供は不可能です。そこで、貴社の他部門用の自己診断テストの作成をお勧めします。その指導は、当事務所がコンサルテーションいたします。


  10. p154 :さて、自己診断テストを実施したけれど、各質問事項は、商品開発工程の中でどの箇所で役に立つのとかを図表にしました。各種コンピテンシー項目の必要性とその理解が深まるかと思います。


  11. p157からp159:同様に、自己診断テストを実施したけれど、この後、どうしたらよいのかをご案内します。

    当事務所のあるクライアント企業様の許可を得てその社員のテストを掲載しました。とくに、日本人技術者の場合、このテストを実施しなければ、「業務指名制」ではないので、自分が一番とか、他の技術者もできないであろうという具合に毎日が呑気でいられます。つまり、「競争の原理」を失う訳です。

    しかし、テスト結果を見て、自身の凹凸が理解できます。いわゆる「見える化」です。これによって毎年の「年間スケジュール」が立案でき、向上心が沸いてきくると思います。
    是非、「井の中の蛙」や「茹で蛙」にならないよう自己研鑽に励んでください。

  12. p172:ここのページは最大の課題でしょう。日本企業や日本人技術者、最大の弱点です。なぜなら、なんと!日本企業の設計部に設計書がないのです。

    そして、日本人設計者は設計書を書けないのです。老舗の企業に、設計書は存在しています。

    しかし、その老舗企業のグループ企業には設計書がないのです。日本の技術者で設計書を書くのは建築士だけなんです。これは大いに反省し、改善すべき課題です。下の写真はp191に掲載しています。

    一方、このセミナーでは「心得」としては重い課題です。したがって、会社がやらない、仲間がやらないではなく、自分で設計書を作成する気持ちになることが「心得」です。






  13. p181:当事務所では、設計者とは呼ばず、あえて「設計職人」、「修行を積んで設計職人を目指そう!」と呼んでいます。職人とは主に道具を使いこなして一人前や一流と言われます。それでは、その道具とは何かを図表6-1-1をもう一度、眺めてください。

    ここでアドバイスします。それはこれらの道具を一度で習得するのではなく、p153で実施を促した自己診断テストの結果を見て、年という単位の自己研鑽スケジュールを立案することが肝要です。


  14. p181:とくに信頼性やトラブル未然防止などの関しては、「チコちゃん」を思い出してください。これは設計者育成における最強のステップです。





  15. p183:CAEは、3次元CADを扱う技術者なら当たり前のツールとなっています。ただし、複雑すぎるCAEは、できなくても構いません。
    それは世の中にCAEの専門家が存在しているからです。彼らの職を奪うほど深入りする必要はありません。


  16. p185からp187:当事務所のオリジナルである「6W2Hシート」は、当事務所最大のお勧めツールです。

    貴社が当事務所とコンサルテーション契約した場合、応用版である「6W2H週報フォーマット」から強制導入します。
    それほど重要なツールです。本復習ナビの冒頭に戻って、是非、ダウンロードしてください。
  17. p191:日本では建築士だけが設計書を作成すると前述しました。しかし、この分厚い設計書ですとパソコンと液晶プロジェクターを用いた「全員設計」や「全員設計審査」ができません。

    そこで、当事務所のオリジナルであるDQD(簡易設計書)の導入をお勧めしています。貴社が当事務所と契約した場合、貴社内で設計書文化が根付くまでには4、5年がかかります。

    ただし。設計書とは「机上試作=試作1」と言われ、貴社とあなたのトラブルを半減、開発費用を半減、開発期間の半減を当事務所としてお約束します。


  18. p199からp201:今やFMEAは、技術者として実施しなくてはならないツールであり、設計プロセスです。ISO9001には「FMEAやFTAをやりなさい」という道具の規定はありませんが、「貴社では、どのようにトラブルの未然防止を実施していますか?または、ベンダーさんを指導していますか?」と審査されます。

    さらに、「その証拠を見せてください」と突っ込まれます。
    このとき、「ハイ!このFMEAとその審査議事録をみてください」と説明すれば一発で審査合格となります。気合いや気持ちでは審査は通りません。


  19. p204:前述に「チコちゃん」が登場しました。実は、当事務所に「トラブル撲滅のFMEAを指導してください!」とFMEAを指定してくるお客様がいます。しかし、前述のチコちゃんをもう一度みてください。FMEAとはQ(品質)に関わる教育や指導の最上段に位置しています。少なくとも、FMEAの一つ手前にはFTAがあることを認識してください。





  20. p206:当事務所のオリジナルである「シンプルFTA」のエクセル版を是非、ダウンロードしてください。
    FTAは、最上段に位置するFMEAより簡単です。

    さらに、FTAより簡単な「特性要因図」をマスターしましょう。この「特性要因図」のステップアップ版がFTAと言っても間違いではありません。ダウンロード先は、このp206に記載されています。


  21. p214:世界には「5+2」個、合計7つの低コスト化ツールが存在しています。図表6-6-3に示す上段の5つは、古臭くはありませんが、その時代に適合した、または、その時代が要求した優れたツールで実績があります。

    一方、下段の2つのツールはコンピュータ時代に相応しい即効性のあるツールです。当事務所としては、簡単で効果抜群の「コストバランス法(CB法)」をお勧めします。

    この道具を以って、当事務所のクライアントである隣国巨大企業が、日本の液晶テレビ、スマートフォン、リチウムバッテリー、白黒レーザー複合機(コピー機)を潰しました。

    日本企業 の商品はQではなく、Cで攻め込むと容易に潰れます。それほど、日本企業はCに無頓着かもしれません。(当事務所の見解)


  22. p217:筆者が大学を卒業して日本最大の総合電機メーカーに就職しました。その配属先の設計部長は大変きびしい方で、常に部下を叱咤していました。

    その言葉が「特許出せぬは技術者にあらず」でした。

    最後にもう一度。当事務所のコンサルタント・メニューの一つが「技術者の四科目、QCDPa」で、「技術者の主要三科目、QCD」です。そして、Q>C>D>|Paの重し付けがあります。これ、まさしく、「設計者の心得であり、押さえるべき四つのポイントです。


おつかれ様でした。また、お会いしましょう!