復習のご案内:書籍版の 第2章:インフォームドコンセント

  1. p35からp38:「E05.復習:ついてきなぁ!設計トラブル潰しに『匠の道具』を使え!」で学んだFMEA(トラブル未然防止の開発ツール)は、世界にたった一つしかありません。ただし、日本は大変困った国で、FMEAの方言が沢山あります。一方、低コスト化ツールは、「5+2」個の合計7つもあります。どれを選んだら良いものかと直ぐに悩みます。

    そして、病気の治療法も同じです。数ある治療法から、その患者に最適な治療法を選択することが重要です。「インフォームドコンセント」という単語や、今やビジネス用語であり、日本語になった「コンセンサス」の意義を理解してください。

    また、数ある治療法を全部取り入れたら、本来の病気は治癒しませんし、逆に、新たな病気を誘発してしまうかもしれません。低コスト化活動も同じです。貴社に合った、または、あなたに適した開発ツールを選してください。これが、押し売りでない「コンセンサス」です。


  2. p42:繰り返しますが、前記のFMEA(トラブル未然防止の開発ツール)は、世界にたった一つしかありませんと解説しましたが、このセミナーに関する開発ツールは、「5+2」個、合計7つの開発ツールが存在しています。

    前者の5つが古臭いとは言いませんが、その時代が要求した最適な低コスト化ツールであり、古いゆえに実績があるので、現在も利用されています。後者の2つは、コンピュータ時代を本格的に迎え、益々高性能になるコンピュータを利用した低コスト化ツールです

  3. p42:ここで、重要なことは、図表2-2-1に示す赤色部分です。どのような優れた開発ツールでも、どのような優れた利用者であっても、そのツールは開発ステップの前半で使用しなくては、「宝の持ち腐れ」となるでしょう。

    開発の前半で使用する開発形態を「フロントローディング開発」と言います。当事務所では、大学の授業において、「フロント」とは「出図前」と指導し、とくに「前」をフロントと訳すよう印象づけして教えています。





  4. p50からp80:「5+2」個ある低コスト化ツールの内、古いけど、または、古いからこそ実績のある5つのツールを紹介しました。当事務所の偏見を含めば、あのツールは良い、このツールはダメと言いたいところですが、ここでは風評被害の元となるのでやめておきましょう。どうしてもという方は、各ページに設置されている下方のお問合せボタンを押してくださいね。無料ですよ。


  5. p82からp89:日本の大学や企業でのアイデア抽出法で、すぐに出てくる単語が「ブレインストーミング」です。


    当事務所ではこのいい加減なツールに辟易しています。なぜなら、このツールの説明や使い方、練習や修行もないのです。こんないい加減なツールが職人の世界のどこにあるのでしょうか?

    たとえば、隣国巨大企業のコンサルテーションで「ブレインストーミング」と言ったら、上層部に睨め付けられます。今や、アイデアの発想法は「TRIZ40の発明原理」の時代なのです。ただし、職人が使うツールですから、その仕組みや使い方、練習や修行を覚悟しなくてはなりません。


  6. p84:ここでは、当事務所と当事務所のクライアント企業が作成した「TRIZ40の発明原理、その絵辞書」がダウンロードできます。40個のうち20個は完成済で、後の20個は皆さんが作成してくださいと「TRIZ40の発明原理」の活用を促しているのですが、国内のセミナーでは誰もダウンロードしません

    ところが、コンサルテーションとなるとそれは、真逆になります。なぜなら、講師が強制的に作成指示するからです(笑)

  7. C9からC45:当事務所オリジナルの「TRIZ40の発明原理、その絵辞書」は、技術者の発想力として「大差」が出るツールです。
    是非、自分のものにしましょう。隣国巨大企業では、これを駆使できない技術者は業務指名されません。
  8. p92:日本企業の社長や技術系役員に質問します。「貴社にて標準化はやっていますか?」と。そうすると、ちょっと険しい目つきで、「先生!もちろんやっていますとも!」と即答されます。

    しかし、セミナー中に解説した日本のトップ企業ですらこの状態です。甘いのです
    実は、日本人にとって、標準化は苦手な低コスト化の分野であり、この苦手が第二次世界大戦で敗戦した要因の一つであるという学者もいます。

  9. p無し:TRIZ、つまり、「TRIZ40の発明原理」は、「TRIZ40工学的矛盾解決マトリクス」を使用することで、万人が容易に使用できることをご案内しました
    是非、職場でも活用してください。たった一日で完全マスターできますよ。そして、なんと言っても楽しいですよ