復習のご案内:書籍の第2章:品質に関する悪い設変/良い設変

  1. p80:いよいよここから、「××変更」、そして、設計変更に着目して、貴社のあなたの設計品質向上のための復習を実行して行きましょう。


  2. p81、p82:図表2-1-1と図表2-1-2は各企業で実施すべき分析です。








    もし、これらの分析が今すぐには無理であるならば、この分析データのまま、この先の復習を進めましょう。


  3. p83からp85:実際に起きた事故を読んでください。

  4. C15:上記の事故が理解できたなら、セミナー中、あなたの対策を考えましたよね。あなたの対策内容が記入されている「C15」を復習してみてください。

    人が亡くなったにも関わらず、その対策は安易な思い付きアイデアではないでしょうか?この思い付きのアイデアが神のみぞ知る「正解」であるならば、この死亡事件のトラブルは再発はしないのですが、そうでない場合は再び悲しい事件を引き起こすことでしょう。
    これが、「悪い設変」なのです
    以降は、この「悪い設変」を「良い設変」へと変えていく手段を復習します。


  5. p89:その解法の一つ目が「6W2Hフォーマット」です。設計的に困難と思われる箇所を太文字(ボールド文字)にしました。「なるほど、困難だ!」と思いませんか?
    図表2-2-4は、当事務所が推奨する「良い設計変更」の手段のひとつです。


  6. p91 、p92:「6W2H」を応用したその次は、「トラブル三兄弟」の応用です。


  7. p93からp100:「インタラクションギャップ」の応用です。ここで何気ない家庭用の水道水の塩素(カルキ)の怖さを誰が想像できたことでしょうか?
    言葉の遊びではなく、p94に示す図表2-2-6を作図できるか否かが企業の技術力であり、やる気であると理解します。




    【図表2-2-6】


  8. p101からp104:ここからが、対策への示唆となります。なぜなら、「トラブル完全対策法」を駆使するからです。その対策事例の一つが図表2-2-10です。




    【図表2-2-10】


    p103は、当事務所の多くのクライアント企業が採用する「設変分析表」を示す図表2-2-11です。貴社でもご検討ください。




    【図表2-2-11】


  9. p無し:ここまでは、p82の図表2-1-2に示す「信頼性」に関わる事例として、「6W2H」「トラブル三兄弟」「インタラクションギャップ」「トラブル完全対策法」を駆使して、悪い設変を良い設変に変える復習をしてきました。理解できましたでしょうか?


  10. p104~p116:p82の図表2-1-2に示す「性能」に関する事例ですが、その復習の要領は前述と同じですので、ここでの詳細な案内は省略します。


    【図表2-1-2】


  11. p112:重要な復習情報があります。それはゴム部品です。自他ともに、どんなにベテラン技術者と言われるようになっても、「ゴム材料を一発で選択できる技術者はいない」と言われています。

    筆者もベテラン設計者と言われるとは大変うれしく思います。そうであるならば、若き技術者を地面からの階段を一段一段登らせるのは「酷」なものです。したがって、若き技術者を階段の中段から登らせるよう、ゴム材料選択に役立つ「ゴム材料特性通信簿(図表2-3-4)」を提供します。
    実務での有効活用を期待しています。


  12. p114:「信頼性」と「性能」まで考慮した「トラブル完全対策法」の一事例が図表2-3-5です。




    【図表2-3-5】


  13. p117~p129:p117の「操作性」に関する事例ですが、その復習の要領は前述と同じですので、ここでの詳細な復習案内は省略します。



    【図表2-1-2】


  14. p118とp119:高品質で有名なの日本製水栓器具ですが、大人が触れても大声を上げたくなるほど高温になる図表2-4-1と図表2-4-2の製品です。情けない日本製品ですね。




    【図表2-4-1】




    【図表2-4-2】



    共に復習としては解説を省略しますが、製品の悪しき事例として、また、その「良い設計変更」としては、何度か読み直してください。


  15. p130からp161:第2章の最後は、下図に示す「環境対応」です。地球環境保護のためには重要なアイテムであることは理解していても、設計変更としては安易に思っている設計者も少なからず存在してることでしょう。

    そこであえて、「環境対応」の事例として、機械系技術者が苦手な電気関連の事例を上げました。

    さらに、電気系技術者でも苦手な「VCCI」や「EMI」などの基本となる接地(GND)の事例を揃えました。したがって、気合いを入れて復習してください。






  16. p140、p141:本ブログの冒頭でも解説しました。それは、一時に随分と流行った「失敗事例集」の件です。一見して、有意義な技術情報かと思いきや、残念なことはワンポイントの情報でしかありません。

    例えば、それは「お昼のワイドショー」に似ています。ワイドショーに取り上げる多くの話題は、「詐欺事件」や「不正投資会社」の被害者の事例や、芸能人における男女の別れ話、離婚騒動、病気、不幸な事故などを話題にして、そのときの背景やトラブルの内容、被害の規模、そして最後は、コメンテータによる再発防止や回避策へのワンポイント・アドバイスです。すべては、「ワンテーマ&ワンアドバイス」です。


  17. p142:このページから上記をフォローするために、「トラブル三兄弟」「インタラクションギャップ」「6W2H」「トラブル完全対策法」「設変分析表」までをしっかり熟読してください。


  18. p144とp145、p151:「ちょいと茶でも」という少々軟弱な本書の休憩コーナーですが、内容は濃厚です。

    したがって、p141とp145の「情報のカンバン方式や測定」やp151の「測定、確認方法」なども、復習として再度、理解してください。