3.技術者へのお勧めであるリズミカル型プレゼン

ここで、結論を言いましょう!
本項のリズミカル型は、技術者に最適なプレゼンのタイプです。技術成果発表大会の演説や面談、面接にも最適なタイプです。

図表13-1に記載されている代表人物としては、新潟県出身で父親が内閣総理大臣、夫も本人も政治家の女性です。また、政治家でも街頭や駅前での演説ではなく、テレビの政見放送が非常に参考となります。候補者の政見が、第5回で解説した4段論法(起承転結)で構築(設計)されています。また、話す速度や間(ま)のとり方は、新人設計者であるあなたへの手本となるでしょう。

さて、図表13-3は、講演中の抑揚(よくよう)に関して、Max-Min値を示すグラフィックデータです。リズミカル型は抑揚の差が大きく、メリハリのあるあなたのプレゼンを引き立てます。



【 図表13-3 】

4.若者にとっては、ちょっと生意気なブレーク型プレゼン

最後は、若い技術者にはちょっと生意気、もしくは、プロフェショナルが使う上級スキルのブレーク型です
図表13-1に記載されている代表人物としては、元内閣総理大臣であり、その特徴的なヘアスタイルは、「ライオンヘア」と名付けられていました。
再度、図表13-1を見てください。図中の左端にあるイメージ図です。なんと、スピーチ中のブツブツとマイクのスイッチが切れているのではないかと思うくらいの「ブレーク」が入るのです。

さて、図表13-4は、講演中の抑揚(よくよう)に関して、Max-Min値を示すグラフィックデータです。ブレーク型は抑揚の差が大きいどころか、図中右側の「抑(抑えるという意味)」の部分は、ほぼ無音です。
このタイプは、社長、役員、そして筆者のような中高年のコンサルタントに適しています。若い新人設計者のあなたが使うと嫌味に聞こえますので、筆者としては控えるよう指導しています。



【 図表13-4 】

さあ、後は実践あるのみ。
あなたのプレゼンをスマホなどで録音してみましょう。たった一度で達成できる設計者なんていませんよ。何度もチャレンジすることが肝要です。


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おつかれ様でした。また、お会いしましょう!