2.それでは設計部門はどうなの?

  • さて、本コラム冒頭の質問内容に戻りましょう。
    そこには、「とても息苦しい毎日の設計部です」とか、「どうしたら、楽しい設計職場になれるでしょうか?」の気になるセンテンスがありました。
  • 一方の若すぎる前述の女性達はいかがでしょうか?
    「とても息苦しい毎日のレッスンと競争」ではないでしょうか?ましてや、「世界選抜総選挙」の当日は、心臓バクバク・ドキドキの緊張で、その場を逃げ出したくなるのではないかと思います。
  • 次に彼女たちは、「どうしたら、楽しい職場」ではなく、恐らく、前述の辛い状況でも「毎日が楽しい職場」だと推定します。それは、収入が目的ではなく、自分の努力によって、選抜総選挙で「結果」が得られるからだと思います。あまりにも、明確な目標です。
  • かつて、「大企業の技術者は優秀で、中小企業の技術者はイマイチ」などと言われた時代がありました。しかし、今はどうでしょうか?逆転してきたような気がします。
  • 中小企業の技術者の方が、モチベーションが高く、その分だけ技術的知識も豊富です。とくに目立つのが語学でしょう。その語学とは、英語と中国語です。
    ところが、褒めたつもりの中小企業ですが、ちょっと異変が生きているような気がしませんか?
    それは、・・・
    ① 小回りが利かない行動になった。
    ② 融通のなさが目立つようになった。
    ③ 判断力、意思決定が貧困になった。遅くなった。
    ④ 長引く無駄な会議が増加した。
    ⑤ 管理職と一般職の間に隔たりが生じた。
  • まるで大企業病を患った中小企業になってしまったようです。中小企業の皆さんも、上記の5項目に心当たりがありませんか?
  • ここまでをまとめましょう。
    当事務所のクライアント企業の設計者には、若き女性たちのように、日々の辛いレッスンもなければ、その努力が報われる選抜総選挙もなかったのです。