機械加工の専門書やセミナーが豊富に存在していますが、溶接の専門書やセミナーはほとんど存在していません
また、当事務所と関わりのある大学では、溶接を教える先生も不在です。
これでは、造船大国ニッポンも昔の話で今や造船と言えば中国と韓国です。
その延長線上に各種重機や構造物や自動車があります。頑張れ日本!

1.消えた!造船大国ニッポン!

  1. かつて、私が幼稚園や小学生のとき、図工(ずこう)の授業がありました。そこではボール紙やそれを切断するハサミやナイフがありました。また、切断する道具だけでなく、接着するためのセロハンテープやボンドがありました。
    また、夏休みの宿題としての工作も全く同じです。
  2. それでは、上記を機械設計者に置きかえてみましょう。

    ① ボール紙:機械部品の材料の代表格である板金
    ② 切断する道具:機械加工のプレス機やレーザー切断機やタレットパンチ機
    ③ セロテープやボンド:機械加工のスポット溶接やアーク溶接
  3. ところが、冒頭にも記載しましたが・・・
    機械加工の専門書やセミナーが豊富に存在していますが、溶接の専門書やセミナーはほとんど存在していません。また、当事務所と関わりのある大学では、溶接を教える先生すら不在です。

    私が小学生のころ、社会科の教科書の「造船大国ニッポン!」の単語が記載されていました。それが今は跡形もなく消えてしまいました。

  4. これでは、造船大国ニッポンも昔の話ですし、今や消滅してしまった「モノづくり、モノづくり」の掛け声も幻聴だったのかと思えるほど静かになってしまいました。
    2、3年前は、あの有名な老舗の日本の造船企業から「豪華客船撤退!」のニュースが流れました。今や造船と言えば中国と韓国です。

    豪華客船の造船世界一位は隣の台湾です。
    その延長線上に各種重機や構造建築物や自動車があります。日本の将来がとても不安になります。知らには投資なり・・・。