樹脂設計の職人ワザ(3):機械材料は使用ランキング順に学ぶのがコツ

  1. 前述の事例を読んでいただき、少しは興味を、または、刺激を受けていただけたでしょうか?
    もし、そうでしたら、ここから本題に入りましょう。実は、お料理と同じなのですが、機械材料も真上の標題の通り、使用ランキング順に材料のQCDを学ぶことが設計職人へ近道です。

  2. 図表3は、日本企業におけるとまでは言い切れませんが、当事務所のクライアント企業様の資料を基に分析した「機械材料使用ランキング(樹脂編)」です。クライアント企業とは、電気・電子産業、重電機器、重工業、OA機器、EV関連企業です。



    【図表3】


  3. 図中12種の樹脂材料の内、なんと4種類だけで87.2%を網羅できます。さらに欲を出して6種類まで広げれば、なんと94.6%まで網羅できます。
    一般的に、樹脂設計はむずかしいと言われていますが、それは当事務所のコンサルテーションからも、同意します。しかし、材料ランキングからみれば、容易な一面も伺えます。したがって、余計な印象を持つ必要はありません。