樹脂設計の職人ワザ(4):機械材料上位ランキングのQCD
- 「材料費を概算できない寿司屋、蕎麦屋、ラーメン屋の店長がどこにいるのか?」という刺激的な文章で始まりました。つまり、樹脂設計も同じです。樹脂材料のQCD、つまり、Q(材料特性)、C(材料原価)、D(材料の入手性)をこの先、学んでいきましょう。
- 前述した6種類の全ての材料特性は、冒頭で紹介した書籍「ついてきなぁ!材料選択の『目利き力』で設計力アップ」に譲り、同、前述の4種類の材料特性を図表4に掲載しておきます。
どのような専門書やセミナーでもC(コスト)は教えません。教えられないのです。せめて、「この材料は高い、安い」の表現だけです。「高い、安い」で飲食店は経営できません。主婦の役割もできません。そのCを「コスト係数」として図中に掲載しました。
【図表4】 - ここでもう一度、図表1の近傍を見てください。この50cm定規の材質は、樹脂部品の中で最もよく使われるPMMA(アクリル)です。次に、このPMMA(アクリル)のQCDデータを図表4で注目してください。
- 材料費の設計見積(指数≒円)=50cm定規の縦(mm)×横(mm)×高さ(mm)
×(コスト係数+着色係数)×(1/1000)=35×510×3×(0.48+0.12)×(1/1000)
=32.1指数(≒円) - 設計見積=材料費+加工費+1本当たりの型費・・・の内、材料費は小学校4年生の算数で求まりました。
- 重複しますが、国内生産や海外生産の判断や、それぞれの原価まで算出するには、ここだけのページでは無理があります。 今後、順を追ってあなたを導きます。ご期待ください。
おつかれ様でした。また、お会いしましょう!