2.精度はパーティングラインを押さえることがコツ

  1. 当事務所のコンサルテーション・メニューの一つに「技術者の四科目:QCDPa」があります。
    QCDPaとは、Q(Quality、品質)、C(Cost、コスト)、D(Delivery、期日)、Pa(Patent、特許)のことです。
  2. 樹脂材料だけでなく、既存の機械材料に関する専門書は材料の特性(Q)しか記述がありません。技術セミナーも同様です。学者はこれで飯が食えますが、設計職人は飯が食えません。職人にはQCDPa、とくにQCDの情報が長けていなければ飯は食えないのです。




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    当事務所の全ての書籍は、全国の公立図書館に蔵書されています。税金を有効活用しましょう。
  3. 早速ですが、図表3が樹脂材料のランキングです
    ランキングとは、部品点数分析によるランキングです。当事務所のクライアント企業の協力を得て作成しました。部品点数分析とは、大人の小指の先端のような小さい部品も1点、男性が両腕で抱える車のバンパーも1点としてカウントします。
    敢えて数式で示せば、
    部品点数 ≒ 図面の枚数・・・・とも言えます。


    【図表3】

    実は、図表3は「B01.樹脂材料の職人ワザ編」の再掲載です。


  4. ランキング順は理解できたけど、肝心の樹脂材料に関する「QCD」情報は?と言うことになります。それは、図表4に示します。


    【図表4】



    実は、図表4も「B01.樹脂材料の職人ワザ編」の再掲載です。このぐらいの情報で十分でしょう。
    「なぁ~~んだ!今回はすべて再掲載ですか!」・・・そう言わないででください。今回のコンセプトは、「樹脂設計を要領よく学ぶ」です。したがって、樹脂設計に関するQCDのあらゆるランキングをここに集結し、「要領よく学び」、かつ、一気に設計職人へと導きます。

  5. それでは早速、図表5をみてください。これは、樹脂の使用ランキング順に並べたそれぞれのコスト係数です。コスト係数は図表4の表中にも記載されていましたね。




    【図表5】


  6. ところでコスト係数とは、・・・
    図表6は、100円ショップで販売されている樹脂製定規です。材質:PMMA(アクリル)製で、透明ピンク色です。





    【図表6】



    材料費 =50cm定規の縦(mm)×横(mm)×高さ(mm)×(コスト係数+着色係数)×(1/1000)
    =35×510×3×(0.48+0.12)×(1/1000)=32.1指数(≒円)


    材料費は小学校4年生の算数レベルで求まります。これが従来の専門書やセミナーでは決して語られなかった内容です。
    材料費を求めることができなければ、寿司屋もラーメン屋も開業できません。