機械設計をある程度やっていると、ウンチクを傾ける人が出現します。ちょっとウザいですよね。
今回のテーマに係るそれは、「樹脂設計ってのはよぉ・・・」と言うのではなく、樹脂設計ってとても簡単というテーマです。
樹脂設計は料理より遥かに簡単です。今回はその設計ポイントを解説します。
- 歳を重ねると、いや、最近は若いうちから「ワインというものはなぁ」とか、「蕎麦の食い方とはよぉ」などとウンチクを傾ける人がいます。お酒の席では楽しいのですが、そのウンチクを毎回語られるとうんざりしますよね。
- とくに、私のような「江戸っ子オジサン」はワインなんて飲みません。芋焼酎でホッピーで割ります。蕎麦はドバドバと汁につけて食らいます。蕎麦の香りなんて一度も経験したことがありません。いやなオヤジかもしれませんね。
- 今回のテーマは樹脂設計に関してですが、皆さんは諸先輩たちに「樹脂設計は難しい」と洗脳されてはいませんか?どのような難しい職業でもすべてがパターン化されていて、そのパターンをいち早くマスターすれば、容易なのです。
1.まずは簡単な復習から
- 既に公開されている本コラムシリーズを復習しましょう。樹脂設計に限定します。
① 樹脂材料はたったこれだけ:https://kunii.biz/b01/3/の図表-3
② 樹脂の加工法はたったこれだけ:https://kunii.biz/b02/の図表-2
③ 樹脂のトラブルはたったこれだけ:https://kunii.biz/b02/の図表-4
④ 樹脂の検図項目はたったこれだけ:https://kunii.biz/b02/の図表-4 - 面倒くさがらず、キチンと復習していただければ幸いです。当事務所は一般的な設計者ではなく、「設計職人」を熱血育成しています。あなたも「設計職人」を望んでいるならば、必ず、復習をお願いします。
2.樹脂設計のポイントはたったの3つ
- いきなり結論から入りましょう。
図表1を見ながら解説していきます。樹脂設計のポイントは以下のたった3つしかありません。
① 熱
② 流動
③ 型開閉
【図表1】樹脂設計のポイントはたったの3つ - 設計ポイントとは、設計中に注意すべき点(ポイント)です。料理で言えば、・・・
① ゆで卵を作るポイント
② 蕎麦を茹でるポイント
③ 刺身を解凍するポイント
④ 残ったカレーを保存するポイント
⑤ キャベツやレタスを長期保存するポイント
などが必ず存在しています。上記のどれか一つでもWeb検索してみましょう。
ポイント=気遣うコツ、ポイント=注意すべき事柄・・・とも言えます。