2.樹脂設計のポイントその1は「熱

  1. 第1の設計ポイントは「熱」
    「熱」と言えば、「熱収縮」と「熱膨張」です。図表2を見てください。


    【図表2】熱と言ったら「熱収縮」と「熱膨張」
  2. 熱と言えば熱収縮(熱膨張)という具合に、故障モードは容易に浮かぶはずです。何も機械工学やら、熱工学やら、樹脂加工技術なんて学ぶことなく、連想できるはずです。これを「生活シーンから持ってくる」と表現します。
  3. 熱 ⇒ 熱収縮(熱膨張)⇒ ソリ、寸法不良、生産性の悪化、ヒケ、外観不良、割れ、強度不良までは容易に推定できるはずです。
  4. 当事務所は、この要領で、商業高校出身の女性たちを3次元CADオペレータ、CAE技術者、設計職人へと熱血指導しています

3.樹脂設計のポイントその2は「流動

  1. 第2の設計ポイントは「流動」。「流動」と言えば、「ウエルドライン」と「ゲート跡」と「ショートモールド」です。図表3を見てください。


    【図表3】流動と言えば「ウエルドライン」と「ゲート跡」と「ショートモールド」

  2. 流動と言えば、「ウエルドライン」と「ゲート跡」と「ショートモールド」とは容易には浮かばないかもしれませんが、前述した「生活シーンから持ってくる」を考慮すれば、「ウエルドライン」と「ゲート跡」の2つなら、あなたの身のまわりに多くの事例(商品)を見ることができるはずです。