2.板ばねの押圧を利用した軸の固定方法
- 図表-2も、板ばねを使用した一般的な軸の固定法です。
とくに、図中の左側は多用されている事例です。板ばねの押圧力によって、軸は軸方向と回転方向に移動することができます。
このとき、採用した材料のそれぞれの弾性限度(σe)以内、つまり、弾性域で使用することを設計伝承しておきます。 - 板ばねの押圧力が不足の場合は、板ばねの幅や板厚を増やして押圧力を増加する手段もありますが、図中右側のように、軸を挟んで板ばねをねじ2本で締結する場合もあります。
このとき、板ばねには丸穴と長穴を設けておいた方がねじの取り付けバラツキから無難と思います。さらに、図中の右側には、板ばねがありますが、とくに曲げ加工を入れずに、ストレートで形成すると低コストとなります。この場合、引張り強さσBを越えなければ、使用可能とする場合もあります。
【図表ー2】 - またこの場合(図表ー2)も、板ばねの代わりに一般冷間圧延鋼板(たとえば、JIS名でSPCCやSECCなど)でも、この設計を満たせます。 この場合、引張り強さσBを越えなければ、使用可能とする場合もあります。