復習のご案内:実務講座(書籍版)の 第5章:机上試作ワザで勝負

  1. p無し:第5章に入る前にp15の図表を見てみましょう。下図のことです。







    左側が「正統派の設計フロー」ですから、上から順番に「商品企画書/性能仕様書」「使用目的の明確化」「設計思想とその優先順位」「技術形式の選択」のここまでの解説が終了しました。

    この第5章では、図表における次の「設計課題の決定」「主要諸元の決定」「細部設計書」までを復習します


  2. p152からp170:莫大なページ数を割いて、設計課題を解説しました。その事例としては、

    ① 受験生時代の就学の問題(p155)
    ② スーパーカーの失敗事例(p156)
    ③ 業務用インクジェットプリンタののフレーム(p157からp158)
    ④ 零式戦闘機の事例(p161からp162)
    ⑤ プラレールの事例(p166からp167)

    と言う具合です。


  3. p171からp176:主要諸元の決定」という聞き慣れない項目を復習しましょう。
    設計書が最も効果を発揮するのが「主要諸元の決定」です。この部分は「机上試作」とも呼ばれ、いわゆる設計書の中で「試作1」を実行します。この部分を充実化すると、現物を作る試作はたった1回で済むようになります

    本セミナーのタイトルの由来、つまり、「高速設計」や「高効率設計」や「設計のムダ退治」を説明しました。






    日本の自動車企業などが、「試作1」「試作2」「試作3」「試作4」のそれ以上の試作を繰り返しています。試作を繰り返すことを自慢する技術者も存在しているのが不思議です。当事務所のクライアントでは、・・・

    ① 設計書作成=机上試作≒試作1(設計書の中で試作する)
    ② 試作2(現物を作る)
    ③ 上記②でNGの設計者と同、設計グループのみ部分試作(部分のみ現物試作)

    を指導しています。


  4. p106:分厚いBook Typeの設計書、同、冊子タイプの設計書は、その設計書を関連部門へと回覧します。関連部門とは製造部、調達部、品管部、保全部などがメインとなります。

    回覧が終了すると、朱書訂正で真っ赤になった設計書が設計部へと戻ってきます。その間、質問の電話は2、3件しかありません。なんと古臭くて時間がかかることでしょうか。昔のことですから当たり前のやり方でした。

    しかし、現在は、・・・
    そこでノートPCとエクセルと液晶プロジェクターを使用して、前述の全部門を集めては一気に設計審査を実行してしまうというのが「全員設計審査」です。これに関しては、第6章で復習しましょう。






  5. p178からp186:この復習ブログ上方の第4章の図表をみてください。設計書の中には「細部設計書」や「設計FMEA/FTA」が含まれています。ここでは「細部設計書」を復習します。細部設計書の代表例が下図です






  6. p178:かつて、計算書のことを「設計書」だと思い込んでいた日本人設計者がいました。再び、真上の図表をみてください、計算書とは設計書の中に含まれるものです。
    建築家(建築士)の場合は、強度計算や耐震計算が設計書に含まれる代表的な計算書です。