復習のご案内:書籍の第2章:板金材料のQCD
- p93:図表1-1-1同様、自慢話をさせていただきます。この図表2-1-1は、当事務所のクライアント企業の協力を得て作成しました。このようなランキングを掲載するのは当事務所であり、その書籍やセミナーだけです。これが自慢です。
さて、機械材料の板金材料も使用頻度の高い材料から復習することが効率的です。 - p93:「SUS304」から始まり、「SECC」までの8種類で、なんと80.2%が網羅できます。繰り返しになりますが、この順で理解し、この順で復習しましょう。
- p94:金属材料の「俯瞰図」です。これから復習する部分を俯瞰図から確認してください。
- p96、p97:まさしく「実務版」であることを主張するのが、この書籍であり、本セミナーです。図表2-1-3(下図)がその象徴です。
上図は、「切削用金属+板金」で括った究極の金属材料です。料理人によっての、 魚、牛肉、豚肉、鶏肉、調味料に相当します。知らぬは料理人になれません。日本の機械材料の専門書やセミナーでは「Q」の情報しか教えられません。これではラーメン屋も経営できませんよね? 当事務所は、設計者ではなく設計職人を熱血指導しています。 - p99 、p100:もう一度、図表2-1-1の戻ります。図中に「80.2%」と記載されていますが、まずは、この8種を徹底的に理解しましょう。
「徹底的」とは、図表2-1-4、図表2-1-5に記載される8種であり、その材料のQ(Quality、品質)、C(Cost、コスト)、D(Delivery、期日)のいわゆる技術者の主要三科目である「QCD」です。
繰り返しになりますが、現存する機械材料の専門書やセミナーでは、「高い、安い」の表現しかないのです。「高い、安い」では商売はできませんし、家庭を守る主婦も務まりません。 - p107:あえて、ステンレス板金で括ってみました。
- p109:ステンレスは「錆びない・金属」と小学校で教わったのが昭和の技術屋さんです。ステンレスは「汚れにくい・鉄」と訳します。そして、世の中のすべてステンレスは錆びまし、すべてのステンレスは磁性を帯びます(磁石に着きます) と、当事務所では設計職人を育成しています。
- p117:あえて、薄板鋼板で括ってみました。
もし、受講者がOA機器や家電の設計者なら、「SPCC」「SGCC」「SECC」は外せない板金材料です。 - p119、p120:大変ショックを受けるページではないでしょうか?メカ屋のバイブルと言われているのがJISです。そのJISに板金ランキング第2位のSPCCである強度関連の規定値、たとえば、「引っ張り強さ」「降伏点」やその他の「熱伝導率」の記載がないのです。
それでは、安全率などを質問される設計審査が成り立ちません。
実は、にはそれらの物性値の記載がないのです。そこで困った当事務所は各クライアント企業の協力を得て作成したのが本書の各ページに掲載されているQCD特性表です。少なくとも、このQCD特性表がなければも宝の持ち腐れではないでしょうか? - p122からp126:エレベータ屋のリコール事件です。「なんだ!エレベータか!」はあまりにも短絡的です。
この類(たぐい)の材料選択ミス、材料注文ミスは毎年全国で発生しています。とても多いには「SUS304」と「SUS430」です。 - p127:近年注目されている材料の一つが「SS材」です。その理由は前記、重複しますが「靭性(じんせい)」と「熱処理しないで使用」に魅力があるからです。一方、当事務所のクライアント企業では「SS300」などは図表2-4-1を以って使用禁止としています。低コスト化、標準化に、集中購買のためです。
- p131、p132:アルミ材だけを集めてみました。一概にアルミ材と言ってもどこが異なるのか、それは「目利き力の13項目」であり、図表2-5-2の上部「行」に示すQCDとなります。ここが設計職人として抑えるべきポイントです。
- p140からp142:銅材だけを集めてみました。一概に銅材と言ってもどこが異なるのか、それは「目利き力の13項目」であり、図表2-6-2の上部「行」に示すQCDとなります。ここが設計職人として抑えるべきポイントです。
- p145:ばね用板材の復習に入ります。まずは図表2-7-1の俯瞰図でその位置を認識してください。
- p203からp206:かつて、ばね用板材というと機械系技術者は、縦弾性係数や横弾性係数、引張り強さや降伏点の機械用語に関連することしか興味を抱いていませんでした。それは指導者が機械系や物性系だったためです。現在、ばね用板材は電気電子の重要な材料です。
さらに、機械設計の範疇で電気電子の基礎知識は以下の書籍やセミナーの受講を検討してみてください。もちろん、コンサルテーションも承ります。
【↑画像クリックでアマゾンへ移動】
また、本ブログの「E15.復習:ねじとばねから学ぶ!設計者のための機械要素」を覗いてみてください。