FMEAとはトラブル未然防止に使われる世界的な開発ツールです。ところが学問ではないので学校で教わることはありません。
それを良いことに、「我流のオレ流」で若手技術者を指導している場合があります。それらのFMEAの共通点が「複雑怪奇」。
これではトラブル撲滅どころか「百害あって一利なし」となります。本コラムは正統派のFMEA、その活用方法をお伝えします。
【重要な注意事項】
日本の企業数は300万社、その内の工業関係の企業数は100万社。さらに、その内のなんと「99.6%」が中小零細企業です。今回のコラムは図表ー1に示す中小零細企業を対象にしています。日本の大企業、とくに自動車企業やその関連企業では、複雑なガラパゴスFMEAがお好みのようですので、今回は対象外とさせてください。
因みに、当事務所のクライアント企業である日本の総合電機企業(6社)や重工業(1社)や隣国巨大自動車企業では、当事務所が推進する「シンプルFMEA」を採用しています。いずれ、順を追って本コラムで紹介しましょう。ご期待ください。
【図表ー1】
FMEAに関する専門書やセミナーが盛んに開催されています。その中味をチェックすると・・・
① 日本国内でしか通用しない複雑怪奇なガラパゴスFMEAを指導している。
② それを採用している企業、とくに自動車企業やその関連企業では、某有名新聞社が名付けた 「メガ・リコール」 や「ギガ・リコール」を毎月、毎月、発生させている。
③ FMEAの作成方法を伝授しているが、そこで抽出したトラブルの対策方法を伝授していない。
なるほど、これでは毎月がリコールですね。まさしく、「百害あって一利なし」とはこのことです。
だだし、前述のように非難するだけなく、このガラパゴスFMEAですが、キチンと役立てている立派な企業も存在していることは、正解に伝えておきます。
1.FMEAは最上段に位置する開発ツール
- 当事務所にとって、少々困惑するお客様が存在します。それは以下に示す図表ー2のお客様です。
【図表ー2】 - 皆さんの体調が悪いとき、内科を受診すると思います。その問診前に、患者側から「先生!体調がすぐれないので、A薬とB薬、そして念のため、C薬をください」と言いますか?
その時、内科医は「患者さん、だったら当病院に来なくてもいいですよ!」と言われるのではないでようか? - もう一度、図表ー2を見てください。皆さんが一般設計者なら許されるかもしれませんが、当事務所は日本の若手技術者を単なる設計者ではなく、一流の「設計職人」へと熱血指導しています。したがって、設計職人への道ならば、修行を重ね、ステップを踏んでください。修行とは、ショートカットできるものではありません。
- 「いきなりFMEA」・・・こんな虫のよい話でトラブル撲滅はできません。
- つまり、図表ー2を参照して、・・・
① 第1ステップ:匠のワザ(1)から(6)を習得する。
② 第2ステップ:設計書の意義、作成方法、審査方法を習得する
③ 第3ステップ:FTAを学ぶ
④ 第4ステップ:FMEAを学ぶ
さらに、当事務所のコンサルテーション・メニューに付き今回は非公開ですが、その上を当事務所が個別指導します。 - 【参考図書】
当事務所の書籍は、全国の公立図書館に蔵書されています。ご活用ください。
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