技術者の四科目とは「QCDPa」です。(Pa:特許)
ところで、加工知識が豊富で職場でそのウンチクを傾ける昭和初期のオジサンがいます。その設計者と面談すると、加工費は全くの無知でした。学者や学生はこれで満足かもしてませんが、設計職人の筆者は、飯が食えません!
今から、加工費の概算法を教えます。
1.復習:即戦力は「板金→樹脂→切削」の順で学べ!
2.復習:機械『材料』の勉強方法
- 上記「1」のコラムは、前々回の「D03.板金→樹脂→切削の順で勉強を!」を復習していただければ幸いです。
- 上記「2」のコラムは、「D04:機械『材料』の勉強方法」を復習していただければ幸いです。
3.今回:機械『加工』の勉強方法
- まず、重要なメッセージです。それは、あなたが昭和初期の設計者でなければ、加工法を知らなくても、現在は十分に機械設計ができます。それは、3次元CADやCAE(コンピュータ・シミュレーション)などを代表に、コンピュータとそのアプリケーションが進化したためです。
- あなたの職場に、「最近の若手技術者は加工法を知らない」などとのたまう昭和初期のオジサン設計者がいたら、現在それは、とても滑稽な話です。
その理由ですが、ここは重要なので、是非、「D02.加工法を知らなくても設計できる」を復習しておいてください。
そして、筆者に同調していただけるのであれば、その理由をご自分で説明できるよう理解してください。もし、わからない場合は、このページの一番下に位置する無料の「お問合せ」をクリックして質問メールをくださいね。 - 次は、その真逆のコメントになります。
筆者が「加工法を知らなくても、現在は十分に機械設計は可能」と指導すると、日本人技術者だけが、加工法を全く勉強しなくなります。この能天気ぶりには、驚愕してしまいます。
一方、隣国巨大企業では、技術者は「業務指名制」ですから、他人よりも1枚も2枚も上手であることが必要です。そうでないと指名は来ません。
したがって、筆者が「加工法を知らなくても、現在は十分に機械設計は可能」と言っても、真剣に加工法を質問してきます。業務指名制とは、ホストやホステス、ネールアーティストやエステティシャン、サッカー選手やプロ野球、箱根駅伝や甲子園の高校球児と全く同じです。仲間のすべてがライバルなんです。