「あの企業に就職して〇〇をしたい!」とか、「資格取得後は○○したい!」という理想的な目的設定も束の間・・・就活や資格取得のための準備や勉強をしていると、「とにかく合格すれば満足!」という気持ちになってしまいます。
これが「真の目的」の喪失の瞬間です。
1.専門書や専門セミナーは役には立つが・・・
- 前述、「真の目的」を喪失すると、各種の専門書を漁り読んだり、専門セミナーを受講します。ともに「有料」なので、それなりに役に立ちます。
もし、貴方が私の子供であるならば、「無料セミナー」だけは回避させます。なぜなら、無料ゆえに受講者も、そして講師も気楽であり、気が緩むからです。 - ところで、当事務所は資格試験の指導は一切していません。ただし、当事務所のホームページに「無料相談コーナー」がありますが、そこに問い合わせがあった場合のみ、誠意ある回答をしています。しかし、無料の範囲での回答です。
- 一方、理系の女子学生に対しては、低額で就活指導を実施しています。したがって、以降のアドバイスは、「就活」と「転職」と「資格試験」が混在していることを理解してください。
共に「試験」であることは共通点ですので、お役に立つと思います。
2.全ての受験書籍やセミナーの内容が同じ
- 「就職してからどうする?」や「資格取得してからどうする?」の書籍は、ほぼ皆無です。なぜでしょうか?
それは簡単です。
その書籍が売れないからです。誰もが受験勉強という苦労から早期に脱出したいからです。その苦労の跡が「やっと合格した!」という結果であってほしいからです。 - 本コラムだけが、一歩先をみた目標の設定を重点的にコメントしています。
ところで、「一発合格!」などの書籍やセミナーの内容は、ほとんどが同じです。パクリとは言いません。少なくとも引用文献が満載でしょう。 - ここで、書籍の執筆者やセミナー講師の身になって考察してみましょう。すべて内容が同じことを十分に知っているのはその本人達ですから、他とは異なることも記載しておこう、または、講習メニューに入れておこうという気持ちになります。
- したがって、ありとあらゆる書籍を買いあさって読むことを当事務所としては、推奨していません。前述した他書との相違点が気になり、そこを記憶してしまうからです。注目すべきはその真逆で、他書と同じ箇所に注目すべきです。
- 何故なら、「ニッパチの法則」つまり、「パレートの法則」を把握することが肝要です。試験に出るのは、まともな書籍のたった2割なんです。この2割の部分が前述の「他書と同じ箇所」にほぼ相当します。
- 要領の悪い受験者や、何度も落ちる受験者とは10割の部分を重し付けなしにダラダラと時間ばかりをかけて勉強しているにすぎません。
長時間の勉強で、満足感に浸っているのは昭和のオジサンとオバサンです。 - 何冊も異なる書籍を読む時間があったら、優れた実績のある書籍を何度も何度も読み返すことが要領のよい勉強法です。セミナーも同じです。実績ある講師のセミナーを2、3度繰り返して受講することです。