複雑怪奇なFMEAを採用したり、FMEAの作成方法だけを指導している場合は「百害あって一利なし」のFMEAになってしまいます。したがって、毎月が社告・リコールの発生です。
本コラムはFMEAで抽出したトラブルの対策法に主力を置いています。

1.今、何を勉強しているのか?

  1. このコラムのすべてを読んでいる方、もしくは、この一つ前のコラムである「D07.匠のワザ(1):トラブル三兄弟でトラブル半減」を読んでいただいた方なら、今回のコラムを理解できると思います。

    それは、日本の自動企業をはじめ、複雑なDR(デザインレビュー)やガラパゴスFMEAを導入している企業は、「百害あって一利なし」のDRシステムであるし、同、ガラパゴスFMEAです。その証拠に社告・リコールが減少するどころか、益々増加しており、しかも、その内容が深刻化しています。その対策として、・・・

  2. 本コラムは、図表ー1に示すように、日本企業の99.6%を占める中小零細企業のために、真のDRやFMEAを伝授したく思っています。

    【図表ー1】
  3. その目的を果たすために、いきなりDRではなく、同、FMEAではなく、修行を積んでほしいのです。それが、「匠のワザ(1)から(6)」の習得です。



    【図表ー2】
    そして今回は、匠のワザ(2):インタラクションギャップを解説します。