3月、4月となると、Twitterなどでよく出てくるのが「転職したい」や「独立したい」、そして、「資格取得したい」の文言です。たぶん、その裏側にあるものは、現状への不満やマンネリ化が主な原因だと推定します。
ここで気を付けたいことをまとめてみました。本コラムは「note」からの移行です。
1.最近のTwitterより
- たった150文字以内という規定のTwitterですから、なかなか真意までは伝わってこないし、まして、私などの中高年がやたらに「いいね」やリツートすれば、反論や場合によっては炎上すら起こりかねません。
相手は「匿名」という強い武器があるので、顔写真や所属や事務所名までも公開している当方としては、誹謗中傷は、たまったものではありません。 - そこで今回は、Twitterや当事務所のホームページ内に設置された「無料のご質問コーナー」に寄せられた設計者の悩みをこの場で解決したいと思います。
ただし、私はスーパーマンではないので、過去においては多くの反論や誹謗中傷がありました。しかし、少なくとも、皆様の職場や会合で議論する「テーマの提供」となれば幸いと思っています。
2.資格の若年取得は問題かも?
- 資格には大きく分類すると、「業務独占資格」と「名称独占資格」が存在します。当然、その資格を使って報酬を得るための「業務独占資格」の方が有効ですし、取得は難関です。
たとえば、医師、看護師、弁護士、弁理士、一級建築士などです。もし、無資格者が偽りの行為をすれば有罪となるでしょう。 - 一方、「名称独占資格」は、「業務独占資格」よりは容易に取得できます。たとえば、調理師、栄養士、保育士、保健師、中小企業診断士、技術士などですが、「調理師」や「技術士」を名乗らない限りは誰でも調理はできますし、技術コンサルタントができます。むしろ、「資格者でないほうがマシ!」と皮肉を言う人もいます。困りましたね。(笑)
ですから、実力を認められのは、それ相当の実績や経験年数が必要と思われます。と、いうことは、とくに「名称独占資格」は実務経験を積んでいないうちから取得してもどうかなと思います。そこで、取得適齢期というものが存在します。 - それでは、取得適齢期とは何かと言えば、「手塚治虫さん」はどうでしょうか?医者かと思いきや、世界でも有名な漫画家になった訳です。つまり、資格とはある程度、自分の進路が定まってからで十分だと思います。
- 「最年少で、〇〇資格を取ったどぉ!」とTwitterなど叫んでいる場合がありますが、中高年の私としてはちょっと心配になってしまいます。「そんな資格より、貴方はもっと世界が認める才能があるのでは?」と。
- 両親や兄弟が、しつこく、「資格、資格」と言うと、神様だけが知っている未来の音楽家や美術家の巨匠は、生まれてこないのではないでしょうか?