FMEAとは、トラブル未然防止に使われる世界で「たった一つ」の開発ツールです。
しかし、大変困ったことに、日本だけにその「方言」が数多く存在しています。さらに困ったことが日本の自動車企業が複雑怪奇な「FMEAもどき」を採用し、その結果、毎月リコールを発生させています。
その改善手段は・・・

1.社会人面談で「修行」を語れる技術者は皆無

  1. 筆者は、ある組織団体の転職者用試験問題の作成と面接官を請け負っています。これを事例として以下を説明しても、概念の羅列でまったく理解できないと思います。
    そこで、社会人博士号の取得を「事例」として解説します。


  2. 昨今、少子化で経営に悩む私立/公立大学が増加していることは、各有力新聞でも何度か取り上げられている深刻な課題です。
    そこで、なんとか社会人にも大学へ入学していただき、あこがれの「博士号」を取得させようという「社会人博士号コース」というプログラムが存在します。入学後、3年もすれば努力の見返りとして、博士号を取得できます。





  3. しかし、入学時は誰でもOKという訳にはいかず、入学試験があります。それは専門分野の筆記試験と小論文と面接が主たる関門です。
    筆記試験や小論文さえ免除して、面接だけでOKという学校もあります。それほど、少子化による経営難が緊迫している証拠でしょう。


  4. その面接時、筆者は圧迫面接もどきを実施します。それは、「あなたは随分立派な経験年数をお持ちのようですね。それでは、ここまでのあなたにとっての修行を語ってください」と質問します。




    すると、面接時としてはとてつもなく長い時間が過ぎた後、「え~~と・・・」と困惑した表情を浮かべ、なんとかその場しのぎの返答がきます。
    その直前まで、まるでノーベル賞を受賞したように自信たっぷりの担当業務や、業務改革などを述べてきたのに突然の沈黙・・・。


  5. その修行たるやまるで週報レベルの悩みや課題でした。・・・なさけない!
    残念ですが、日本人技術者、とくに日本人設計者には修行がないのです。

    飯炊き3年握り8年・・・これは寿司職人の修行期間です。設計者に、これは皆無。いきなり設計です。 なんと軽々しい職業集団なのでしょうか!いや、そんなはずはありません。


  6. だったら、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と、チコちゃんに喝を入れてもらいたいところです。