前回の本コラム「D20」では、「フールプルーフ設計思想で10年先輩を追い抜く(1)」を投稿しました。理解できましたでしょうか?
それでは、さらに続く、「セーフライフ設計思想」を学びます。
主たる武器は「安全率」と「ディレーティング」です。
1.セミナー終了後の質問と回答
- 【質問】國井先生のセミナーを名古屋で受講しました。とくに、「10年先輩を追い越すワザ」に興味を持ちました。学校でも職場の先輩からも聞いたことがない内容で、とても新鮮であり、刺激を受けました。
そこで、「4つのトラブル完全対策法」ですが、その内のセーフライフ設計思想に関して、もう少し詳しく教えてください。どうしてかと言いますと、私の業界がとにかく安全率を駆使して成り立っている「航空機産業」だからです。よろしくお願いします。 - 【回答】愛知県は、航空機産業が盛んなようですね。「零戦友の会(仮名)」のメンバーである筆者にとっては、とても羨ましい限りです。
ところで、「10年先輩を追い越すワザ」は、筆者が執筆した書籍を読み、セミナーを受講しただけでは、先輩達を追い越すことはできません。実践が必要です。訓練や修行が必要です。したがって、筆者は設計者とは呼ばず、「設計職人」と呼んでいます。
それでは、以降に詳述しましょう。