3.企業の資格取得推進はウソもある
- いずれ、このコラムで話題にする「副業」同様に、皆さんが勤務している企業では、資格取得に関して、以下の3タイプに分類されます。
① 資格取得を推進する企業
② 資格所得を毛嫌いする企業
③ どうでもよいとする企業
です。まず、①ですが、・・・
企業全体の表向きは「推進」なのですが、各部署になりますと、難しいものがあります。たとえば、貴方が難関の資格を取得したとき貴方の上司がその資格を所有していても、していなくても「おめでとう!」と言ってくれます。 - しかし、後者の場合は表面上だけであり、合格当初だけの言葉です。まして、勢いに乗った貴方が次々と資格を取得をしようならば、前者の上司でさえも、周辺の仲間もガラッと雰囲気や態度が変わります。そして、貴方の行方は異動か、虐めによる退職も決して少なくはありません。
- 私が初めて就職した、日本を代表する総合電機企業である「株式会社 〇〇製作所」のように、真から取得を歓迎してくれる企業もあります。なぜなら、日本でも有名な「〇〇技術士会」が存在し、その会員数は、なんと1,000名を超えます。Web上で即、検索できますよ。
- 前述、資格取得推進の真偽に関しては、貴方の周辺を見渡せば理解できるはずです。模範教師も居れば、反面教師も居ます。反面教師が数多く存在する職場は注意が必要です。じっくりと観察しましょう。
- ②についてですが、日本企業の、とくに商品開発は、チームを組んでやっとの思いで新商品を開発します。そのチームにとって、貴方の資格が必要であれば、もちろん、資格取得は歓迎なのですが、そうでない場合は、リジェクトされる場合が多いと思います。いわゆる「村八分」と呼ばれる大人の虐めです。
- 因みに私は、二つ目の転職先企業で壮絶な大人の虐めを食らい、結局、退職しました。退職までのすべての経緯は、弁護士の勧めで今でも、録音保存しています。
- 日本企業の開発チームに必要な役割は、資格ではなく役職です。それは、軍隊と同じ組織です。
たとえば、貴社へ売り込みをかけたい営業マンの立場で考えてみてください。営業マンは、「博士号」の貴方や、「中小企業診断士」や「技術士」の貴方と商談したいのでなく、係長や課長の貴方、部長の貴方と商談したいのです。
したがって、折角、取得した貴方の資格を名刺に書けない企業は、意外と多く存在しています。重要なことは「見極め」です、「目利き力」です。 - ③はとくに解説は不要かと思います。
十分な真偽は確認はしていませんが、日本の自動車企業やその関連企業がこれに相当するかもしれません。 - しかし、いずれの場合も、「能ある鷹は爪を隠す」は、厳守した方が、無難と思います。真の実力がない者ほど、「爪」を出します。