3. シンプルFMEAを使った競合機分析としてのツール
- 次に、シンプルFMEAを使った競合機分析としてのツールを解説します。
それではもう一度、図表17-1に戻ってみましょう。これは、電子レンジの全面ドアの事例ですが、図中の故障モードには、電子レンジを設計・製造する貴社の故障モードが既に記載済みと仮定します。 - そこで競合機を入手し、競合機を使用しながら、または分解しながら、図中の故障モードに関して、故障の原因など右側の欄を埋めていきます。
このとき、貴社の商品と競合機に形状や使用方法に大きな相違があるときは、ライフサイクル法(注1)やシナリオライティング法(注2)で、競合機独自の新たな故障モードを想定し、前述同様に、その故障モードに関して右側の欄を埋めていきます。
注1:書籍「ついてきなぁ!設計トラブル潰しに『匠の道具』を使え!」を参照してください。
注2:同上
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当事務所の書籍のすべては公立図書館に蔵書されています。購入する必要はありません。 - 前述の作業が終了すると、シンプル-FMEAは、次に示す図表17-2を自動作成してくれます。この表は、RAM(Risk Assessment Matrix、ラム)と呼びます。
- さて、図中の左上に位置した故障モードは、競合機の弱点と見ることができ、図中の右下に位置した故障モードは、競合機の長所に相当します。
気合いや根性ではなく、また、技術者のバラバラの感性ではなく、ツールを使った競合機分析をトライアルしてみましょう。
【図表17-2:RAM】 - RAMを含む3D-FMEAのフォーマットは、下記よりダウンロードできます。
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