復習のご案内:書籍版の 第3章:低コスト化手法の取捨選択

  1. p113:第2章では「5+2」個ある低コスト化のうち、古いツールの5つを紹介しました。この第3章では、コンピュータ時代にふさわしい「2」つのツールを紹介しました。(復習しましょう)
    その一つが、朝起きればすぐにお世話になっているはずです。それは、「モンテカルロ・シミュレーション」です。予測工学の代表例です。つまり、前述の「お世話になっている」のは天気予報でした。今回は何の予測かというと、それは最適なコストの予測です。

  2. p115:日本人は、次のことをよく言います。品質とコスト、つまり、「QとCの最適化を図ろう!」とか「QとCのバランスをとろう!」と。
    しかし、この禅問答のような掛け声で技術者達が燃え上がるでしょうか?その目標点、到達ポイントが不明確なのです。QとCの最適化ポイントやバランスがとれたポイントが図中の「90ライン」です。

    次に重要なコメントが、ガンガン低コスト化を図っていくと、そのトータルコストが上昇、一方、トラブルの発生を0(ゼロ)にすると、鰻登りでコストが急上昇します。





  3. p120 :真上の図中における「90%ライン」へ入れるためには、気合いや根性では無理があります。最新のツールを使用します。それが、図表3-1-3に示す「モンテカルロシミュレーション」と「コストバランス法」です。
    当事務所では、中学1年で習う「XY座標、XYプロット」を多用するコストバランス法を選択し、貴社へ推進します。
  4. p130:低コスト化のチーム全員が技術者なら、下図のコストバランス法(CB法)の「絵」を使って、いきなりここから活動に入ります。



  5. P131:しかし、低コスト化のメンバーに文系や体育会系や新人がいた場合、前述の「コストバランス法(CB法)」に慣れるまでには時間がかかります。

    そこで、下図の「コストモーメント法CM法)」に切り替えることをお勧めします。一見して、CM法の方が明確でスッキリしますよね