復習のご案内:書籍版の 第4章:これならできる!コストバランス法

  1. p137:ここまで、世の中には「5+2」個の低コスト化ツールが存在し、講義ではそれぞれの特徴を説明してきました。そして、当事務所としては、貴社にとって、または、受講者にとって、最適な低コスト化への治療法は、「コストバランス法」であると結論付けました。

    この先、身近な商品として「手動鉛筆削り器」を事例に「コストバランス法」をの理解を深めます。(復習します)


  2. p141:この図表の0軸より上をみてください。前述の鉛筆削り器において、なんと、低コスト化対象部品がないのです。これはもう「うんざり!」という捨て台詞を吐いても良いかと思います。努力を重ね、ここまで到達したのだから大したものです。


  3. p145:本日のセミナーでは3つのグループ実習(または、個人実習)が事前に用意されていました。その「実習1」を解説します。

    「実習1」を皆さんの企業に例えれば、メンバーを集めたとして、「設計部員」「製造部員」「調達部員」「品証部員」の4人です。このとき、設計部員がリーディングをとるのがこの「実習1」です。




  4. p145からp146:当社の鉛筆削り器はp145に記載される〇印(黄色に赤枠)の商品であり、周辺はライバル商品だらけです。p145のデータを中学1年の数学で教わったように「XY軸」へプロットします。


  5. p147とp149:因みに、コストバランス法が使用できるのは、相関係数が「0.8以上」の場合です。講義中に何度も忠告しました。


  6. p148:業界線を描きます。エクセルで言えば、近似式をグラフに描きます。


  7. p146、p148、p151:p145の表があれば、すべて「CB分析ソフト」が自動作図してくれます。そのエクセルは、p155からダウンロードできます。

  8. p159からp162:p159からp161の表が出来て、それを前述の「CB分析ソフト」がp162の図表4-4-7と図表4-4-8を作成してくれます。


  9. p163:図表4-4-8から、図表4-4ー9の3点の部品がターゲットになりました。何のターゲットかというと、低コスト化ではなく、低質量化のターゲットですここがコストバランス法の特徴です


  10. p165:次に「実習2」に入ります。「実習2」を皆さんの企業に例えれば、メンバーを集めたとして、「設計部員」「製造部員」「調達部員」「品証部員」の4人です。このとき、製造部員がリーディングをとるのがこの「実習2」です。


  11. p168:図表4-4-13から、図表4-4ー14の3点の組立部品がターゲットになりました。何のターゲットかというと、低コスト化ではなく、部品点数の削減化のターゲットです。ここがコストバランス法の特徴です。


  12. p172からp174:本日の大きなヤマ場がこれらのページです
    従来の低コスト化は「積み上げ方式」と言って、部品を加えれば足し算、部品を削除すれば引き算、したがって、「積み上げ方式」と呼ばれています。すべてはコストに着目する手法であって、質量などは無関係であり、多くに日本企業がこの手法を使っています。何も悪くはありません。そういう手法なんです。

    あえて、弱点を言えば、p115の図表3-1-1で、どんどん部品を低コスト化していく内に、トータルコストが上昇してしまうことに気が付かないことで、最悪、リコールを発生してしまいます。

    一方、本日の「コストバランス法」は、相関係数「0.8以上」があって初めて「掛け算・割り算」の世界へ誘導する低コスト化手法(ツール)です。弱点を探すのが好きな日本人、一方、それを使ってどうやって「業務指名を勝ち取るにか!」と考えるのが、隣国巨大企業の技術者達です。理論で考えるよりもまずは、トライアルをお勧めします。捨てるのはいつでもできますから





  13. p173:当事務所のメイン業務は、設計コンサルテーションです。3人の女性アシスタントを雇っています。実習1の回答が当事務所スタッフによる図表4-5-1です。正解ではありませんよ。回答の一例です。その内容は、かなり詳しく書かれていると思います。


  14. p175:一方、図表4-5-2は実習2と同様の一回答です。しかし、前述の図表4-5-1に比較するとその内容はあまりにも抽象的です。「なにこれっ!」と思った受講者もいるかと思いますが、具体的な回答は講義中の「現物(事例)」で十分に納得していただけたかと思います


  15. p無し:最後は、教科書に記載はありませんでしたが、サブテキストで実行した「実習3」に入ります。「実習3」を皆さんの企業に例えれば、メンバーを集めたとして、「設計部員」「製造部員」「調達部員」「品証部員」の4人です。このとき、調達部員がリーディングをとるのがこの「実習3」です

    何度も補足しましたが、CB分析やCM分析のグラフを作成することが目的の実習3ではありませんよ。たとえば、CM分析を結果から、どのように行動するかの実習であることをもう一度、復習して理解してくださいね。