復習のご案内: ピラミッドの第4章:上方組合/下方組立
- p130:組立は大きく分類して、「上方組立」と「水平組立」が存在します。現地化に長けた海外企業は、現地に合わせて図面を変更しますが、日本企業は日本国内の生産図面を現地に押し付けます。
これが、味噌醤油の陳腐化した「日本ものづくり!」の源泉です。 - p131:前章で学んだ溶接の設計見積りが、以降の基本中の基本です。ここまで理解できたと仮定して、以下の公式(実務式)を理解しましょう。
・組立の設計見積り=段取り工数費+組立工数費・・・公式4-1-1
・組立工数費=S.T×工賃×ロット倍率・・・公式4-1-2
段取り工数を無視できる場合なら、
・組立の設計見積り
=組立工数費=S.T×工賃×ロット倍率・・・公式4-1-3
しっかりと理解しましましょう。 - p134からp146:事例として図表4-2-1、図表4-2-2に示す穴開けパンチ機に関する組立の設計見積りを何度も復習しましょう。
これが理解できないと、あなたが設計担当している部品の組立設計見積りはできません。
「これが理解できない」と前述しましたが、このような基本的な商品の設計見積りができなくて、何ができますか?というキツイ台詞(せりふ)です。 - p151からp153:図表4-5-3と図表4-5-4では、組立作業における回転組立と反転組立を解説しました。
日本人設計者は加工法を考慮しますが、組立方法はほとんど考慮していません。ここが弱点です。
さらに、勝ち負けの話ではありませんが、回転組立と反転組立を導入したら、「負け」です。なぜなら、それらのS.T値に注目してください。 - p165:大手企業の転職面接で、「CリングとEリングの相違を述べよ」と質問すると日本人技術者は、外れるとか外れにくいとかのQ(品質)関連しか回答しません。しかも、中学生でも答えられる概念の回答です。
材料で言えば、「高い、安い」の概念です。これでは設計審査に通りません。数値で回答するのが世界標準です。
組立作業のS.Tではなんと、0.09-0.06=0.03もの差があるのです。