復習のご案内:書籍の第3章(その2):ばねのトラブル対策

  1. p171:以下、第2章での記述と重複します。
    極力、自慢話は避けますが、図表3-2-1は当事務所のクライアント企業からの協力を得て作成した「ばねトラブル件数のランキング表」です。貴社でも、このランキングを作成をお願いします。


  2. ランキングが作成できたら、上位1、2、3を徹底的に改善策を打ちます。そうすると、不思議な現象を経験することになります。それは第4位以降のトラブルが半減、もしくは消滅するのです。これは検図でも同じです。

    前述の「徹底的に改善策」の具体例は「E04.復習:ついてきなぁ!失われた『匠のワザ』で設計トラブルを撲滅する」を覗いてみるか、下図の書籍を入手するか、セミナーへの参加をお勧めします。また、当事務所へのコンサルテーションも承ります。



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  3. p172、p173:ねじ同様に注目すべきは、図表3-2-2と図表3-2-3です。貴社でもどれか1つは当てはまっているのではないでしょうか?
    それを探す、それを抽出することが重要な「復習」です


  4. p177:重要な項目に付き、p160の復習を以下、重複記載します。
    当事務所は、クライアント企業における設計審査のゲスト審査員として度々、参加します。そのとき、コイルばねを使用する場合、・・・
    ① フック部を必要とする引っ張りばねの禁止
    ② 上記、圧縮ばねの使用を推奨
    ③ どうしても、フック部がある引っ張りばねを使用する場合、「丸フック」のみ承認
    ④ ただし、このとき、図表3-1-8の一方向の運動のみ承認



    p160の図表3-1-8に示す「振り子運動」や「円弧運動」での使用は一旦却下します。「一旦」というのは、再審査にて、審査員が納得する根拠を示す必要があります。したがって、納得できれば承認します。


  5. p179、p181:意外なことですが、設計審査にて、「オーバーラン機構」がないことが多々あります。へたり防止の説明がない場合や考慮不足の場合、設計審査にて却下します。ただし、当事務所の場合です。


  6. p183:日本人技術者は、機械材料の知識に欠如しています。板ばね材料は「圧延方向」に配慮する必要があります。前述の余談になりますが、日本人技術者は材料費も部品コスト見積もできません

    したがって、隣国巨大企業では一切、スカウトしないし、中途採用もしません。その原因ですが、日本の機械材料に関する専門書やセミナーには材料特性の記述しかないのです


  7. p185からp191:コスト情報が記載してあっても「高い、安い」の表現です。「高い、安い」でしたら、ラーメン屋も寿司屋も家庭の主婦も務まりません。
    その対策として、「E06.復習:ついてきなぁ!材料選択の『目利き力』で設計力アップ」をちょっと覗いてみてください。



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  8. p192からp201:コイルばねの計算ですが、手計算や電卓を使うやり方はパニックになります。一つのコイルばねの設計で「ああでもない、こうでもない」と悩んでは、やり直しの繰り返しで丸一日かかった場合もあります。

    そのような場合、各ばねメーカから計算ソフトを無償提供しています。それを使用して、下図のような引張コイルばねの形状を設計できます

    しかし、このばねのフック部における安全率や繰り返し回数は算出してくれません。また、使用条件の「動的」や「静的」も問われません。
    そこで、・・・





    当事務所から提供されているエクセルソフトをご利用ください。教科書のp194からダウンロードできます。ただし、クレーマー対策として、このエクセルソフトは「教育用」であり、実務への適用は「自己責任」と明記させていただきます。


  9. p203:図表3-6-1の確認をお願いします。まさしくこれが「復習」です

  10. p204からp211:ねじ同様、機械設計者における「ねじ」や「ばね」に関する電気的知識が欠如しています。何度もこのページを読んで復習してください

  11. p222からp225:とくに板ばねは、「金属部品と板ばね」、「樹脂部品と板ばね」という具合に組み合わせ技術、もしくは、ハイブリッド設計でよく使われます。その代表が「嵌め殺し」です。物騒なネーミングですが建築士の専門用語でもあります。
    ねじ削除の低コスト化設計に使われる場合が多々あります。復習の次の行為として、トライアルしてみましょう

  12. p226からp227:これも重複記載します。それは、・・・
    日本人技術者は機械材料の知識が非常に欠如しています。また、日本人技術者は材料費も部品コスト見積もできません。その原因ですが、日本の機械材料の専門書やセミナーでは、材料特性の記述しかありません。

    コスト情報が記載してあっても「高い、安い」の表現です。「高い、安い」でしたら、ラーメン屋も寿司屋も家庭の主婦も務まりません。その対策として、「E06.復習:ついてきなぁ!材料選択の『目利き力』で設計力アップ」をちょっと覗いてみてください。


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おつかれ様でした。また、お会いしましょう!