第3章:対策の立案
(商品設計の正統派フローから対策立案を理解する)
- p25、p26:ここでちょっと中間まとめをしてみましょう。
①「ものづくり」、「ものづくり」と盛んな掛け声が響いていたのが、NHKプロジェクトXが放映された2000年3月から2005年12月頃でした。
② しかし現在は、さっぱり・・・
③ 精神論で成り立っていた「日本!ものづくり」は、陳腐化をはじめました。しかし、それを改革しようとする動きが全く見えません。
④ そこで、まずは陳腐化した「日本!ものづくり」を、新たな生産概念の「ハイパープロダクション」と称し、それに相応しい開発ステップが「コンカレント開発」であることに着目しました。
⑤ しかし、「コンカレント開発」に必要な「バトン」や「タスキ」が、日本企業には見当たりません。日本人特有の「阿吽の呼吸」と「口頭連絡」がそれでした。
⑥ 4Mの要因分析により、「設計書」、「FMEA」、「設計審査」、「試作」の開発行為を「バトン」や「タスキ」として対策立案としました。
それでは、次に進めましょう - p27:講演の目的として、講演テキストのタイトルを見ますと、「製造部門向け:商品設計の流れとその仕組みを学ぶ」です。したがいまして、下図を基にまずは、「企画」、「企画書」、「設計仕様書」、つまり、川の流れの上流を学びました。
【↑上図はp22からの引用】 - p31:ここで大きな問題にぶち当たります。それは、工業国の中で、日本人技術者だけが「設計書」を作成できないのです。「設計書」の審査を世界では「設計審査」と呼んでいるのに・・・
各企業、各職場で話し合ってみてください。