復習のご案内:実務講座(書籍版)の 第5章(低コスト化戦略)
- p186:当事務所のコンサルテーションメニューの一つが、「技術者の四科目:QCDPa」と何度か説明してきました。
そして、設計マネジメントの優先は、なんと言ってもQ(品質)のマネジメントであることをここまで解説してきました。
Q(品質)の次に優先すべきは、C(コスト)です。コストとはCost、原価、仕入れ値などと言う具合に、いろいろな単語で表現されていますが、今や、「コスト」が一般的です。 - p191:日本人は、次のことをよく言います。品質とコスト、つまり、「QとCの最適化を図ろう!」とか「QとCのバランスをとろう!」と。
しかし、この禅問答のような掛け声で、技術先駆者であるあなたの部下が燃え上がるでしょうか?その目標や到達ポイントが不明確なのです。
そこで、下図をみてください。QとCの最適化ポイントやバランスがとれたポイントが図中の「90%ライン」です。
次に重要なコメントですが、ガンガン低コスト化を図っていくと、そのトータルコストが上昇、一方、トラブルの発生を0(ゼロ)にすると、鰻登りでコストが急上昇します。 - p191:真上の図中における「90%ライン」へ入れるためには、気合いや根性では無理があります。最新のツールを使用します。それが、後述する「モンテカルロシミュレーション」、もしくは、「コストバランス法」です。
当事務所では、中学1年で習う「XY座標、XYプロット」を多用するコストバランス法を選択し、クライアント企業様を指導してます。
したがって、技術先駆者には、これ、つまり、コストバランス法の選択をお勧めします。あれもこれもを導入することは、最も避けるべき行為です。コストバランス法の次にもう一つだけ選択してほしいツールは、「標準化」です。 - p194:重複しますが、世の中には「5+2」個の低コスト化ツールが存在しています。この内、当事務所が推進しているのが、「コストバランス法」です。
この「コストバランス法」は、低コスト化の開発ツールとして、当事務所のクライアント企業では、まるで、食卓の醤油やソースのように無くてはならない必需品となっています。
これに関しての習得は、下記の書籍を入手するか、他社セミナーや当事務所のコンサルテーション契約で学んでください。
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その前に、この「復習ナビ」の「E11.復習:ついてきなぁ!品質とコストを両立させる『超低コスト化設計法』」を覗いてみるのも良いかもしれません。貴社の商品コストや製造コスト、調達コストなどを半分にしてみせます。 - p208:低コスト化のチーム全員が技術者なら、下図のコストバランス法(CB法)の「絵」を使って、ここから即、低コスト化活動に入ります。
- p209:しかし、低コスト化のメンバーに文系や体育会系や新人がいた場合、前述の「コストバランス法(CB法)」に慣れるまでには時間がかかります。
そこで、下図の「コストモーメント法(CM法)」に切り替えることをお勧めします。一見して、CM法の方が明確でスッキリしていますね! - p217:「先生!実績はありますか?」、「えぇ~と、・・・」
- p217:第4章では、Qに特化した開発ツールとして、「シンプルFMEA」の使用を解説しました。
この第5章では、Cに特化した「コストバランス法」の使用を推進しています。この「シンプルFMEA」と「コストバランス法」によるQとCに二本立てでほとんどの競合機は潰せます。是非、チャレンジしてください。