復習のご案内: ピラミッドの第5章:DQD(簡易設計書)を作成してみよう!

  1. p無し:10年、20年、30年と長い年月、設計書なき手抜きの設計プロセスを実施してきた企業や設計者へ「早速ですが、ここまで伝授したDQD(簡易設計書)を作成してみましょう!」というと、暫くは、何も書けない設計者が多勢です。
    しかし、そんなに悩まないでください、身構えないでください。







    なぜなら、p137で解説した「設計課題」を収集し、その課題のひとつ一つに対して解答する、つまり、設計工学の専門用語で言えば、「主要諸元の決定」を作成するだけのことです。
    ここで気を付けたいことは、上図の朱書で記載する「DQDの書き方のコツはたった一つ」、「それは、審査できる主要諸元の内容であること」です。

    さらに簡単に言えば、「承認/却下の判断できる内容であること」です。受講者が設計審査員となった場合を想定しすば書き方のコツは極めて容易です。


  2. p無し:上記の悪しき事例は、・・・

    ① 材料を見直す
    ② 破断しないように安全率を設定する
    ③ 公差を見直す
    ④ 検査工程を増やす

    などの気合いの回答しかないことです。これでは審査できません。最高の回答は、・・・
    ⑤ 不具合が出ないようにします。
    あっぱれ!・・・設計職を変えて政治家になることをお勧めします。





  3. p無し:貴社でも、いや、日本中や世界中の企業がISO9001を取得していると思います。そのISO9001ですが、旧版は「2008年版」であり、新版は「2015年版」と呼ばれています。もちろん、現在は世界中の企業が新版を適用しています。
    旧版から新版の内容変更は2割と言われていますが、その中の一つが以下の項目であり、ISO審査員から質問されているはずです。

    ① この形状に至った「設計検証」はどのようにしましたか?説明してください。さらに、そのドキュメントを提示してください
    ② この制御回路の「妥当性判断」はどうしましたか?説明してください。さらに、そのドキュメントを提示してください

    下図に示すDQDを提示すれば、いとも簡単に説明することができます。






    以上です。

おつかれ様でした。また、お会いしましょう!