【質問-32】
筆者は、知人の息子さん(34歳、機械系技術者)に久々に会いました。
彼は埼玉県に所在する中小企業に勤務していますが、毎晩、帰宅時間が遅く、働き方改革なぞ、どこの国の話って感じ。そう!彼が勤務する企業は、中国財団からM&Aを食らい、中国系企業になったのです。

多忙を極める彼を、ちょっと、からかってしまいました「PDACって知っている?」「先生、ばかにしないでください。Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Action(改善)・・・でしょう!」
「それでは先生、逆に質問していいですか?中国企業では、PDCAは、とっくに廃れています。それでは、PDCAではなく何になったでしょうか?」
「済みません!わかりません。教えてください!・・・」。

  【回答32】
「先生!Do!Action!・・・ですよ!これでないと、もう、勝てませんよ。

日本企業は会議ばかりやっていて、勝てますか?」
「恐れ入りました・・・」。

 

  • 「竹やりでB-29爆撃機を落とせ!」・・・第二次世界大戦中に軍隊だけではなく民間人にも発した言葉です。悲しい歴史を含んだ言葉なので、軽率にはコメントできません。
    ここで、何が問題かというと、この類(たぐい)の文言や慣習が、現在も企業内で堂々とその存在を誇示しているのは、ガラパゴス大国の日本企業だけです。

    その代表格が「5S」。
  • Save、Sefity、Security・・・かと、思いきや、・・・なんと、整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)で、確かに、ローマ字で書くと頭にSが5つあります。

    某セミナー企業のパンフレットが机上にありました。「5S」をメインテーマにして、一人5万円。幼稚園の入園パンフレットとそっくりで大差なし。世も末とはこのことか!と思いました。

    これで勝てるのか?日本企業!


  • 目くじらを立てる必要はないかもしれませんが、あまりにも時代錯誤の脳天気な状態が心配になります。とくに心配なのが日本の若手技術者、その育成です。