【質問-34】
日本は少子化や人口減少で人手不足です。しかも、隣国は経済不安定で、その隣国から成績優秀な学生や転職者が日本企業に続々と就職していますよね。
実は、私の学生時代は「アリバイト三昧」でした。友人は女性の後を追ってばかり。つまり、全然、勉強していませんでした。そして、前述の海外からの優秀な学生とともに現在の企業へ就職したのですが、彼らの仕事ぶりはどうかというと、そんなに優秀とは思いません。確かに語学力は凄いと思いますけど。それは一体、なぜでしょうか?先生はどう、思いますか?

  【回答-34】
これは、ちょっと困った質問ですね。「ハイ!それでは、回答しましょう!」・・・とは行きませんね。

人種差別と言われるかもしれないので、ちょっと怖いです。
しかし、一部の優秀な留学生の話も含め、当事務所のクライアント企業で、外国人、とくに、東南アジア系の優秀な学生や技術者を積極的に採用している総合電機企業があるので、その企業での経験をお話ししましょう。

  • 日本経済は、「失われた20年」と呼ばれる低迷から脱出し、経済復活のための「アベノミクス」が誕生してから、2020年オリンピック開催国の決定まで、徐々に活気付いてきました。(新型コロナ禍中は除く)


  • 急激とは言いませんが、穏やかなカーブを描いて、日本経済は上昇気流と言えましょう。過去を振り返ると、日本経済が上向くと、相反して隣国の経済が低迷します。
    そこで、質問にも記載があったように、幾つかの日本企業は、隣国の優秀な学生や技術者を採用するようになったのです。


1.外国人技術者が日本で初めて覚える文言って何?

  • 筆者が知っている前述の外国人は、三か国語ぐらいが堪能です。それは、母国語、英語、日本語が主な語学です。日本語は日本国内で学んだわけではなく、母国で習ったので、日本の慣習や独特な言い回しは、ほとんど習得していません。

  • ここで、皆様へ質問です。


  • 日本企業に就職した前述の優秀な外国人技術者が、初めて覚える文言は一体、何でしょうか?
    ただし、「おはようございます」や「お先に失礼します」や「いただきます」などの日常の挨拶レベルの文言は除きます。さて、何だと思いますか?


  • 答えは、「仕方がない」と「しょうがない」でした。


  • たぶん、無理やり英訳すれば「It can’t be helped.」や「That’s life.」かもしれませんが、日本特有のニュアンスを含んでの英訳はできないと思います。それはまるで、肩こりと同じです。


  • 外国人に肩こりはありません。なぜなら、その単語がないからです。しかし、日本人が外国人に肩こりを詳細に説明してしまうと、どの国の外国人も肩こりになってしまうそうです。それはまるで、幸福と同じです。


  • モンゴルに出向いた日本人記者が、モンゴル高原に住む遊牧民の村長に質問しました。「皆さんは幸福ですか?」と。すると、村長は答えました。「幸福って何ですか?」・・・。


  • その記者は、一生懸命に幸福を村長に説明しました。幸福とは、不幸な人が存在していて、その人の生活のワンシーン毎を捉え、一つひとつ比較して測る個人の満足感です」。 すると、村長が大笑い。「この村で比較する人はいない!」
    それを聞いた日本人記者は、大きく落ち込んでしまったそうです。

  • 話を元に戻して・・・
    ① いきなり、「今日は残業してくれ!」・・・しょうがないなぁ・・・。
    ② 悪いけど、明日、シンセンへ出張してくれないか?・・・仕方がない、行くか!

    セクハラ、パワハラ、ブラック企業、働き方改革などの単語が生まれるまでは、日本企業にとっては、とても、便利な文言でしたね。


2.日本人学生の居眠りが世界最高レベル

  • かつて、日本の有力メディア(大手新聞)にも記載されました。授業中に居眠りをする学生は、世界中でどの国にも存在しているそうです。コックリ、コックリと体を前後に揺らして眠りに落ちそうですね。
    一方、世界で、日本人学生だけが、そのスタイルは異なります。


  • 上のイラストとは少々異なりますが、まず、机の上に右腕か左腕を前方へ、真っ直ぐに伸ばします。次に、その腕の上に耳を乗せます。ハイ!枕のできあがり!

    そして、居眠りどころか、深い、深いノンレム睡眠に突入!
    これでも、単位が取れます。日本の大学って最高!
    知らぬは親ばかりなり。


  • 注意:前記は、ほんの一部の学生の姿です。多くの学生は真剣に授業を受けていますのでご安心ください。