【質問-31】
私は精密機械の機械設計と電気設計を担当しています。
本コラムで「F22:氾濫する設計ツールはオールリセット!」を読んで、非常に気が楽になりました。設計ツールのほとんどが、企業数0.4%の大企業寄りのツールであり、99.6%の中小企業には、ほとんどが無関係という記事でした。
しかし当社では、未だに無用な設計ツールが氾濫し、かつ、がんじがらめの設計プロセスです。とても息苦しい毎日の設計部です。どうしたら、楽しい設計職場になれるでしょうか?ご指導ください。

【回答-31】
当事務所のホームページ内で、「無料の質門コーナー」が設置されています。

近年、若い設計者の方々から、立て続けに舞い込んでくるのがこの類(たぐい)の質問です。
何度か、このコラムでも取り上げました。本コラムの常連の読者には申し訳ありませんが、再度、今回もこれらの「無用な設計ツールの氾濫」や「がんじがらめの設計プロセス」を取り上げたいと思います。

  • 職場というものは、楽しいばかりではありません。また、苦しいばかりでも問題があります。苦しさの中に、楽しみを抱くことがお勧めです。

    もちろん、すべての職業がそうであるとは言いません。設計者に限定しておきます。
  • 一方、ブラック企業という単語が出現して久しい年月が経ちました。当事務所のクライアント企業における設計部門に限定すると、社長、もしくは役員がブラック企業(ブラック設計部)へのきっかけを作っていますが、ブラック企業に育て上げているのは、なんと社員でしたよ。
  • したがって、質問者のように、「どうしたら、楽しい設計職場になれるでしょうか?ご指導ください」と、疑問や改善の精神を持つことが肝要です。
  • さて前述の質問で、ちょっと心配なセンテンスがあります。それは、「とても息苦しい毎日の設計部です」という部分です。きっと憂鬱な毎日を過ごしているのかと思います。今回は、少しでも楽しみがあり、そして、ワクワクドキドキの設計部を目指してアドバイスします。

1.AKB48の世界選抜総選挙を見た!

  • 突然ですが、直上のサブタイトルに関して解説しましょう。
    それは、2018年6月16日(土)、愛知・ナゴヤドームで19時より開催されました。(新しい話題ができないことを察してくださいね)
  • その結果は、図表31-1に示すように、第1位は、松井Jさんで194,453票、第2位が、須田Aさんで154,011票、第3位が宮脇Sさんで141,106票でした。年齢順に、21、26、20歳です。

    そして、一気に飛ばして第100位が大家Sさん、14,488票、26歳で、彼女たちの氏名や票数がネットでも検索できます。

    【図表31-1  AKB世界選抜総選挙の結果】
  • 総選挙のテレビ中継をじっくり見ていると、妻から軽蔑されるので、チラリチラリと見ていました。
    日を変えて、筆者の教え子(大学生)から以下の内情を教わりました。
  • 『この若すぎる女性たちは、恐らくは毎日が歌や踊りの厳しいレッスンの日々。そして、その時間の中で、仲間との競争に次ぐ競争。さらに、前述の選抜総選挙で上位を取るためには、ファンからの好感度が得られるよう特徴ある才能を磨かなくては、とても第1位の20万票は獲得できません』とのこと。厳しいですね!