3.設計部門の息苦しさ解消のためにどうすれば良いのか?

  • このサブタイトルの回答はもう、気付いたのでないでしょうか?答えは簡単です。前項の「大企業病」から脱することです。

    当事務所がクライアント企業で実施する「大企業病」の妙薬は、これも非常に簡単です。すでに、本コラムで公開された「F22:氾濫する設計ツールはオールリセット!」です。
  • 中学生や高校生のとき、その学年を学業で引っ張っていた成績抜群の生徒がいたはずです。皆、その優等生の勉強法や所有している参考書を真似たと思います。
  • また、体育系の学校では、優秀な生徒の基礎体力をつけ方や、同じスポーツジムに入会したのではないでしょうか?
  • この模倣は歓迎すべき事象で、「モデリング」と呼びます。この現象がバイブルを持たない、指導力なき希薄な企業の経営陣にも起きています。あの世界的有名な日本の自動車企業が「モデリング」対象です。
  • この企業、もしくは、同等の優秀な大企業が使用している超複雑なFMEAもどきやQFD、デザインレビュー・システムや検図システムなど、0.4%の大企業で使用している複雑なツール類を99.6%の中小企業が導入してしまうことが原因です。
  • したがって、第一の妙薬は、繰り返す「F22:氾濫する設計ツールはオールリセット!」と、もう一つ、「F25:間違いだらけの開発ステップ」を追加しておきます。
  • ただし、リセットした後は、そのままではいけません。99.6%の中小企業に最適なFMEAやデザインレビュー・システムを再選択します。