2.今となっては恥ずかしいPACD(パックドゥ)

  • 「時代はPDCAからPACD(パックドゥ)へ」・・・筆者の書籍のあるページに、このサブタイトルの項目があります。

    現在の企業間競争において、QC手法だけでは差別化できなくなっています。

    とくに、品質は「工程で作り込む」ものではなく、設計審査までに「設計で作り込む」もの、コストは「原価管理、つまり、設計段階で作り込むべきもの」になりました。
  • これをフロントローディング開発と呼び、開発前半の中身をいかに充実化させるかが企業を勝ち組へと導くキーワードになってきます。言い換えれば、フロントローディング開発のWhat(何を)とHow(どうするか)が決め手になります。
  • そして、図表32-2に示すように開発部門ではPDCAから既に「PACD(パックドゥ)」の概念に変化しています。


    【図表33-2  PDCAからPACD(パックドゥ)へ】
  • とくに「A」は、例えばFMEA(Failure Mode and Effects Analysisの略、故障モード影響解析)におけるAnalysis(分析)の「A」であり、Computer Aided Design(CAE)の「A」でもあります。
  •   コンサルタントの端くれである筆者でも、幾つかのクライアント企業からの悩みや課題を解決してきた実績があります。その実績から、「PDCAは、ビジネスの基本形だけど、もう既に、まどろっこしい!」と感じるようになりました。
    そこで、当事務所オリジナルのPACD(パックドゥ)を発信した訳です。
  •   しかし、サブタイトルを見てください。今となっては、PACD(パックドゥ)も「まどろっこしい!」の概念の類(たぐい)となるかもしれません。
  • ましてや、日本人って、権威もないのにやたら、このような対抗する概念を発しがちです。そう!私のことです。穴があったら入りたい気持ちとはこのことです。猛省しています。