3.自己の技術コンピテンシーをソフトで診断

  • 本項では、二つのことをあなたと共に考えていきます。まず一つ目が、現時点における実力の把握です。
  • 偏差値という、とても便利なものさしの存在は、受験生における無駄な時間をなくします。そして、受験生を偏差値に応じた希望校へと導きます。
  • 新人設計者の場合も同じです。
  • 自身のコンピテンシーを把握しないまま10年20年が過ぎると、いつのまにか、自分が一番と思うようになってきます。そして、設計法が「我流のオレ流」となり「井の中の蛙」になっていきます。ここは、押さえるべきポイントです。
  • したがって、新人設計者のうちに自己の技術コンピテンシーを把握する必要があります。一年おきで十分ですから、コンピテンシー評価の更新も必要です。
  • 二つ目が、向上心です。
  • 前述の受験生の場合、上位の希望校の設定は、チャレンジ精神が豊かで頼もしいと思います。何度も浪人することなく、できれば在学中や、1年間の浪人中に達成できる上位校の偏差値を目標にできます。目標を定めるからこそ、貴重な時間を有意義に過ごせます
    新人設計者の場合も同じです。
  • 自分が一番と思うようになり、設計法が「我流のオレ流」や「井の中の蛙」になると、自分が理解できない他の方法や、新しい技術をけなし、排除します。つまり、技術に関する向上心がなくなるのです
  • 向上心とは、新人設計者のうちから備え付けていなくてはなりません。 「自分が一番」と思った瞬間に、向上心は失せます
  • したがって、毎年、自己のコンピテンシー評価を終えた後は、必ず、コンピテンシーモデルを更新します。この行為なしに、技術者としての成長はありません。
  • それでは早速、下記の國井技術士設計事務所のホームページから、「技術コンピテンシー自己診断ツール」をダウンロードして、自己診断を実施してください。

  • 【URL】    http://a-design-office.com/somesoft.html
    【ソフト名】  No.33:日経BPセミナー&コラム
    【パスワード】bp_nik_mbclk


  • ただし、この自己診断ツールは、万能ではありません。技術者の全分野におけるコンピテンシーを分析できるわけではありません。当事務所のコンサルテーションに使用している当事務所のノウハウツールですが、まずは、「お試し」としてチャレンジしてください。
  • 点数が低くても、何の問題もありません。なぜなら、あなたはまだ新人設計者だからです。己(おのれ)を知り、成長するのはここからのスタートです。