4.料理に学ぶ設計書
- ここでは、設計書と設計審査(デザインレビュー)に関して解説しましょう。
- 前項でも記述しましたが、当事務所による調査では、建築系には設計書が存在し、その設計書が審査されます。これを設計審査、または、デザインレビューと呼んでいます。
- しかし、機械や電気・電子系の企業に設計書がありませんでした。したがって、設計審査もないのです。
- いや、設計書と言う審査対象物がないので、設計審査ができないのです。それでは、何を実施しているのでしょうか?実は技術説明会を設計審査(デザインレビュー)と称していたのです。これでも、ISO9001の取得企業です。摩訶不思議。
- さらに、図表23-4を見てください。
【図表23-4】料理の設計書がレシピ - 料理における設計書がレシピです。弁当は「企画審査とレシピコンテスト」で審査を受けます。これが料理の審査です。コンビニ弁当に審査があって、工業界にないはずがありません。なければ手抜きです。
- ところで、もう一度。設計書って何でしょうか?
「書」の文字が目に飛び込み、説明書や申請書、行政書士や司法書士が作成する契約書のことかなと想像してしまいます。確かに、設計書は書物や種類ですが、「机上試作」といって「試作1」を設計書の中で実行する試作行為なのです。
したがって、現物を作る試作は「試作2」からです。 - 設計書の作成は、設計トラブルを半減、開発費半減、開発納期半減をあなたに提供してくれるでしょう。詳しくは、各セミナー企業が主催するセミナーでお話しします。
- 「なんだぁ、セミナーの宣伝か?」・・・違います!
- ここまで、若手の技術者は、設計書の存在が、「正統派の設計フロー」に存在していることだけを理解すれば、それで十分です。「飯炊き3年、握り8年」・・・まともな設計書が書けるまでには3年を要します。今回は、そこまでの修行があることを理解してください。
- 設計書って何?と言う方は、下記の書籍を入手してください。
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おつかれ様でした。また、お会いしましょう!