4.3次元CADで概略構想図を作成するコツ

  • 次に、3次元CADにおける作図のコツを図表26-5で解説します。
    まず、図中左側の概略構想図に注目してください。
  • 板金部品の場合、3次元CADのモデリングに工数がかかる「曲げR」や「角のR」や「角のC面」を省略します。同様に、インクジェットプリンタの樹脂製外装カバーの場合でも、デザイン上の大きなRも、C面やいくつかの直線でカットした形状で代用します。
    なぜなら、設計職人同士、その部分は、RやCで形成されるのは当たり前だからです
  • 次のコツは、「ノットスケール」で描くことです。
    ノットスケールとは、実際の寸法を意識せずに形状を描くことです。例えば、子供が新幹線を描くとき、寸法などまったく意識しないで描くのと同じ行為です。
  •   概略構想図を用いた設計審査が承認されたら、図表26-5の右側にあるノットスケールではない「構想設計」へと移行します。




    【図表26-5  3次元CADで概略構想図を作成するコツ】