1.QC手法とは、PDCAとは
- QC手法(Quality Control)とは、JIS Z8101によれば、「買手の要求に合った品質の品物又は、サービスを経済的に作り出すための手段の体系」と定義されていますが、ちょっと難解です。
- QC手法とは、顧客第一主義に基づく企業の改善活動です。例えば、顧客クレームのトラブルを「問題解決のためのQC7つ道具」と呼ぶ下記のツールを使用した「科学的思考」の基に分析することを推奨しています。
非難を覚悟して簡単に言えば、下記に示す7つ道具を使って分析すればいいのです。
① パレート図
② ヒストグラム
③ 管理図
④ 散布図
⑤ 特性要因図
⑥ チェックシート
⑦ 層別 - もっとも排除したいことは、感と度胸と経験だけの判断です。
したがって、前述「7つ道具」を用いた分析をしてから判断しましょう、ということです。これは、技術者の基本姿勢です。 - ここで、「7つの道具」を使うための大きな枠組みがあります。それが図表32-1に示す、とても有名な「PDCA(ピーデーシーエーと呼ぶ)」という概念です。
【図32-1*PDCAとPDCAサイクル(PDCAを繰り返す)】 - PDCAに沿って物事を進め、そして、PDCAを繰り返しながらスパイラルアップ(邁進する)していくというものです。1960年代、日本製品の品質の向上に貢献しました。
「60年代ですぞ!」(≒60年前)