2.現地化設計とは海外生産のことですか?
- 産業用ロボットや無人化工場の単語が出現する前、つまり、1960年頃からは、生産ラインおける「自動組立て」という単語が急激に使われ出しました。自動組立てが設計に及ぼした最大の要因が、「上方組立」です。
- つまり、人間が組立てする「人海戦術(じんかいせんじゅつ)」の場合、部品を回転させたり、裏返しにしたりの作業が可能です。また、ねじを締めるドライバーも斜めや横からのアクセスでも問題がありません。
- しかし、自動組立機にその複雑な作業はできません。したがって、設計への要求項目は、「上方組立て」のみで組立てできる各種部品の設計が必須ということになります。
ところが、前述に示すように中国進出となると、低賃金による「人海戦術」となり、「上法組立て」は不要です。部品は回転し、横からでも組立てすることができ、さらには、裏返すことも可能になりました。 - 1980年代から多くの日本企業の中国進出(中国生産)が始まりました。日本国内での「上方組立」の図面をそのまま、生産ラインをそのまま、中国へ移動した能天気な企業が数多く存在していました。
- これが、「日本ものづくり」の衰退の始まりです。味噌醤油、精神論で成り立っている「日本ものづくり」を海外に押し付けたのです。
その真逆の行為を成し遂げていたのがドイツ企業なんです。つまり、真の現地化です。
3.現地化設計とは何をすれば良いのでしょうか?
- 図表36-2は、筆者お気に入りの「現地化/現地化設計」のキーセンテンスです。
- さて、「現地化設計」とは、今回も知ったかぶりの上から目線を避けました。当事務所のクライアント企業様の中で56社様のご協力をいただき、模造紙を囲んでのグループワーキングで抽出した「現地化/現地化設計のキーセンテンス」を下記よりダウンロードしてください。
そして、皆様の企業に適した「現地化設計」の定義を導き出してみましょう。 - 【ダウンロード:現地化/現地化設計のキーセンテンス】
・URL:http://a-design-office.com/somesoft.html
・ソフト名:No.33:日経BPセミナー&コラム
・パスワード:bp_nik_mbclk
4.参考図書
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おつかれ様でした。また、お会いしましょう!
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