2.QC手法とは

かつて「QC手法」が全盛期の時代、「ボトムアップ」という単語が出現しました。企業の活性化のためにはボトム層、つまり、一般社員が士気を高める必要があるというのです。
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注: 1950年、デミング博士(米国)が日本の経営者に教えた統計的品質管理の手法であり、1960年代の日本製品の品質を著しく向上させた。新人教育の定番メニューとなっている品質マネージメント。技術者の基本知識でもある。

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QC手法というよりも、最近はTQM(Total Quality Management)と呼ぶ管理手法ですが、言葉の定義に厳しい方々からの非難を覚悟に、本コラムでは「QC手法」に統一しています。
ただ残念なことに、世の中には「QCオタク」がいて、この人々が「主役」として伝授したために、重き手法は現場で嫌われる状況になってしまいました。

しかし、「主役」ではなく「脇役」として指導してきたQC手法ならば、逆に成功し、現在も根付いています。「すべてはQC手法」という指導者は避けた方が無難な時代です。